社内向け交通事故防止対策アイデア10選
交通事故を限りなくゼロに近づけるために、社内でどのような施策が考えられるでしょうか。この記事では4つのカテゴリに分けて、社内でできる有効な取り組みをご紹介します。
3分でわかるSmartDrive Fleet
SmartDrive Fleet は、アルコールチェック記録をはじめ「安全運転管理・法令遵守・DX」3つの観点から業務で車両を利用する企業の様々な課題をワンストップで解決できるクラウド型車両管理サービスです。簡潔にサービス概要をご紹介しています。
目次
安全運転の管理を徹底する
①車両管理規定や安全運転ガイドラインを作成する
車両管理規定とは、従業員が業務中に使用する車両に関して企業が定める規則やルールをまとめたものです。車両管理規定には車両と安全に関する大事なポイントを盛り込み、従業員へ周知徹底することで、安全の確保と法令遵守が実現できるでしょう。
車両管理規定の詳しい作成方法は、「車両管理規定とは?作成の仕方と9つのポイントを解説」をご参照ください。
②運転記録の作成と振り返り
日頃から自分の運転を振り返り、客観的に把握する習慣をつけるのもおすすめです。
自分自身で急操作や危険な運転があった箇所、回数、危険運転の内容を記録して振り返ることで、事故防止策や対策を練ることができます。
業務が忙しく記録する時間がない場合は、車両管理システムの運転記録、運転診断機能を活用し、自分の運転が客観的に安全だったか否かを確認することもできます。
交通事故総合分析センター(ITARDA)の調査データによると、人身事故や死亡事故の約半数近くが免許経過年数が10年以上のドライバーとなっていることがわかります。
ベテランドライバーほど、自分の運転に過信してしまい、危険な操作が増えるケースも少なくありません。初心に戻って安全運転を意識するためには、客観的に振り返ることは重要です。
③社内外の安全運転イベント
社内で安全運転イベントを実施したり、企業や団体が開催している安全運転イベントに参加したりすることで、一人ひとりが運転に気を遣ったり、企業一丸となって取り組んだり、楽しみながら安全運転への意識を高めることができます。
なお、スマートドライブでも企業様向けに安全運転イベントを定期的に開催しています。ぜひ、こちらのレポートもご参考ください。
④新入社員向け安全運転オリエンテーション
新入社員の中には、長年ペーパードライバーだという人も少なくありません。業務で運転をすることもほぼ未経験であるため、運転をさせる前に基本的な交通ルールや規則を改めて学びなおすためのオリエンテーションを実施しましょう。
また、運転に慣れるまで定期的に安全運転講習を実施することもおすすめです。
新入社員の安全運転を確保するための対策をご紹介!新入社員を迎える企業が抱える不安を解消し、事故を防ぐための具体的方法を知りたい方は、ぜひこちらの資料をご覧ください。
ITツール導入・テクノロジーの活用
⑤車両管理システムを活用する
車両管理システムとは、社用車・リース・レンタルなど、業務で利用している車両の情報を一元管理するシステムのことを指します。
車両本体だけでなく、ドライバーの労務管理や運行状況など、車に関する全ての情報を把握できるため、車両管理業務を効率化できるのがメリットです。
安全運転支援機能が搭載された製品では、急操作をはじめ、ドライバーの運転傾向を収集・分析することができ、一人ひとりの特性を理解したり、危険運転が多いドライバーに適切な指導をしたりすることができます。
もっとクラウド型車両管理システムについて詳しく知りたい方はこちら
⑥ドライブレコーダーを設置する
ドライブレコーダーのメリットは、万が一の交通事故が発生した際に証拠として提出できることや、駐停車中の様子も記録し、当て逃げや車上荒らしの牽制ができることが着目されやすいですが、危険運転が発生した際にアラートで通知したり、記録された動画を見直したりすることで、危険操作の抑制にもつながります。
ドライバーの健康管理
⑦健康管理プログラム
安全運転を行うには運転操作を行うドライバーが健康であることが何よりも重要です。
朝の点呼時に声をかけて体調を確認したり、定期的な健康診断を実施したり、ドライバー自身が健康管理を行えるセルフケアチェックを利用したりして、過労運転を防止し、心身ともに健康な体を維持できるようにしましょう。
無料でダウンロードして利用ができる、全日本トラック協会のセルフケアチェックノートがおすすめです。
⑧社内啓蒙活動
社内でも安全運転と健康管理への意識を高める対策として、従業員の行き来が多く、目に入る場所へ安全運転ポスターを貼りましょう。
警視庁では、飲酒運転防止やあおり運転防止、交通ルール厳守など、さまざまな種類のポスターを提供していますので、こちらもうまく活用してください。
また、社内向けに交通事故防止のメールを送るのも効果的な方法です。交通法規の遵守を依頼するメール例文はこちらをご参照ください。
交通事故注意喚起の例文①安全運転徹底のお願い
件名:【重要】安全運転徹底のお願い
社員各位
お疲れ様です。総務部の○○です。
先週、当社の社員が業務中に軽微な交通事故を起こしました。幸いにも怪我人は出ませんでしたが、今後同様の事故を防ぐため、全社員の安全運転を改めて徹底したいと思います。
特に次の点にご注意ください。
・スピードを守り、交通法規を遵守する
・携帯電話を使用しながらの運転を絶対にしない
・常に前方に注意し、適切な車間距離を保つ
皆様の協力をお願いし、安全運転を徹底していきましょう。
よろしくお願いいたします。
総務部 ○○
交通事故注意喚起の例文②春の交通安全運動に伴う注意喚起
件名:【交通安全】春の全国交通安全運動に関する注意喚起
社員各位
お疲れ様です。総務部の○○です。
来週より、春の全国交通安全運動が実施されます。期間中は、特に国道○号線交差点付近での取り締まりが強化されますので、改めて交通法規を守り、安全運転を心掛けてください。
取り締まり期間:△△月△△日(月)〜△△月△△日(日)
取り締まり対象:スピード違反、携帯電話を使用しながらの運転、信号無視、シートベルト未着用
皆様の安全が何より大切です。
どうぞご協力をお願いいたします。
総務部 ○○
交通事故注意喚起の例文③交通事故防止に向けた緊急の呼びかけ
件名:【緊急】交通事故防止のための緊急呼びかけ
社員各位
お疲れ様です。総務部の○○です。
最近、当社の従業員が業務中に重大な交通事故を起こしました。前方不注意により一般車両と衝突する事故で、幸いにも怪我人は出ませんでしたが、大きな事故に発展する可能性があったことを重く受け止めています。
この事故を教訓に、以下の点を徹底していただきたいと考えています。
・常に周囲の状況を確認し、注意を怠らない
・信号機や標識の指示に従う
・運転中のスマートフォン使用を避け、集中して運転する
皆様の安全を守るため、改めてご協力をお願い申し上げます。
総務部 ○○
環境・設備を改善する
⑨駐車場内で役立つ安全グッズ
減速ハンプ(減速帯)
ハンプとは、交通安全を目的として、路面などに設置された凸状の部分を指します。
減速ハンプを設置すると、走行中の車が通過する際に速度を抑制し、減速や一時停止する効果があります。
カーブミラー
カーブミラーは見通しの悪い曲がり角やカーブで目視確認が困難な時に設置することで、運転席から確認しづらい道路の状況を把握しやすくします。
特に、駐車場の入り口・出口は衝突などの可能性があるため、あると非常に便利です。
パーキングブロック
パーキングブロックを設置すると、バックをしすぎて建物や車に衝突するような事故を防止することができます。
⑩日常点検を徹底する
従業員同様、車の日常点検も事故防止には重要です。毎日、社用車を利用する前に必ず点検を行うことで、車が原因のトラブルを防ぐことができます。
「車両管理のキホン!『社用車の日常点検』の必要性」では、漏れなく効率よく点検できる方法を公開しています。ぜひ、ご参照ください。
まとめ
交通事故防止への取り組みは、継続的に行うことで効果を発揮します。
そのため、長期的に実施するものと単発で実施するものを含め、年間を通してどのような施策が実施できるかスケジュールをつくり、効果を測りながら事故ゼロに向けた風土を醸成していきましょう。