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適正飲酒と飲酒運転 -忘年会や新年会が続く年末年始に改めて理解したい、お酒との付き合い方-

新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置付けられたことで、行動制限がなくなり、コロナ禍前と同じように、忘年会や新年会などお酒を飲みながら集まる機会が増えています。

「飲みすぎて記憶がない」「二日酔いの翌日はなかなか起きられなくて困った」など、ついつい飲みすぎてしまったという人は少なくないはずです。しかし、楽しい時間を過ごせるお酒の適量は個人差によるものが大きく、忘年会などの飲み会ではつい周囲に合わせていつも以上にお酒を飲んでしまうことも…。身体に負担をかけず、楽しく飲み会を過ごすためにも、適正飲酒について理解を深めましょう。

適正飲酒と飲酒運転 -忘年会や新年会が続く年末年始に改めて理解したい、お酒との付き合い方-

酒は飲んでも飲まれるな〜「適正飲酒」とは

厚生労働省が提示している「健康日本21」のなかでは、アルコールの適量について「通常のアルコール代謝能を有する成人の場合、節度ある適度な飲酒として1日平均純アルコール約20g」としており、これを1単位と定義しています。1単位のアルコールを分解するには、男性は4時間、女性が5時間(お酒が飲める人の場合)とされており、2単位飲酒した場合は、男性8時間、女性10時間の時間がかかります。

また、節度ある適度な飲酒のために次の5つを守る必要があります。

●女性は男性より少ない量が適切である

●少量の飲酒で顔が赤くなってしまうなど、アルコール代謝能力が低い人の場合は、通常の代謝力がある人より少ない量が適切である

●65歳以上の高齢者の場合はより少ない量が適当である

●アルコール依存症者においては適切な支援のうえで完全断酒を

●飲酒習慣がない人に対してこの量の飲酒は推奨しない

普段からお酒を飲まない人、自分がお酒に強くないと自覚している人であれば、基準値を参考にしつつも、自分の適量に合わせてお酒をいただきましょう。なお、20gを簡単に計測するために、下記の目安を参考にしてください。ただし、下記はあくまで目安であり、その日の体調、体質などにより個人個人の適量は異なります。少しでも具合が悪い、いつもより少量なのに酔いやすいなど、異変を感じた場合は飲酒を控える、少量でやめておくという判断も重要です。

主な酒類の換算の目安

お酒の種類ビール
(中瓶1本500ml)
清酒
(1合180ml)
ウイスキー・ブランデー
(ダブル60ml)
焼酎(35度)
(1合180ml)
ワイン
(1杯120ml)
アルコール度数5%15%43%35%12%
純アルコール量20g22g20g50g12g
(引用:厚生労働省.「健康日本21」.)

国内の飲酒状況と心がけたいこと

国内における飲酒状況について年代・性別で見ると、30代以上の男性の飲酒量がもっとも多く、日本酒に換算すると、平均1日あたり3合(純アルコールで約60g)以上を消費している人が4.1%、女性においては0.3%という報告があります。また、公益社団法人 アルコール健康医学協会では、正しくお酒を飲む=適正飲酒をわかりやすく10項目で伝えています。社内で共有し、健康を守りながら楽しく、美味しい飲み会を過ごしましょう。

(引用:公益社団法人 アルコール健康医学協会. 「お酒と健康 適正飲酒の10か条

飲む前にチェック!アルコールの誤った知識

ここでは、「大丈夫だろう」と思われがちですが実は注意が必要なアルコールの誤った知識について○×でお答えします。飲む前に確認をしましょう。

出典:国土交通省 中部運輸局「飲酒運転防止①~アルコールの誤った常識~

「今日は朝起きてすぐに運転だ。昨晩たくさん飲んだけど、一晩寝たから大丈夫だろう」

× 前の日の夜に深酒し、一晩寝たからと言って翌朝に運転をして事故に発展したケースは少なくありません。頭が痛い、ふらふらするなど、少しでも二日酔いの症状が見られたら運転を控えましょう。

参考:先述したように、1単位のアルコールが体内から消えるまでには、健康な成人男性でおよそ4時間かかります。深夜2時まで3単位のお酒を飲んだ場合、分解されるまでに12時間ほどかかるため、安全に運転ができるのは14時ごろです。飲みすぎた日は運転を控える、また、翌朝から運転業務がある場合は、お酒の量を控えるなど対応しましょう。

「たくさん飲んだ後にサウナで大量の汗をかいたから、もうアルコール抜けたはず!」

× アルコールは約90%が肝臓で代謝され、残りの約10%は呼気、汗、尿として排出されます。この割合はサウナへ行ったからといって変わるものではないため、アルコールが代謝されるまで待ちましょう。

「中びんのビール1本くらいなら、1時間の仮眠をとればじゅうぶんでしょ?」

× ビール1本の場合、飲酒から30分〜1時間後にアルコール血中濃度が最大値に達し、一番危険なタイミングになるため、決して運転してはいけません。

「お酒と同じ量の水を飲んでいるから、早く分解されるはず」

× アルコール摂取による脱水症状は防止できますが、アルコールは体内に残ったままのため、早く分解されることはありません。

「飲みすぎても一晩眠れば大丈夫?」社用車ドライバーは普段からどんな意識で飲酒しているのか

2023年6月、全国の20〜69歳で普段からお酒を飲み、仕事で社用車を運転しているドライバー1,000人を対象にした「飲酒運転に関する意識調査2023」をタニタが発表しました。この調査では、飲酒と運転に関する知識とその実態、飲酒運転対策に関する社用車のルール、飲酒運転防止策など調査結果と注意事項などがまとめられています。とくに着目すべき調査結果についていくつかご紹介します。

●「お酒を飲みすぎても一晩寝れば車を運転しても大丈夫だと思うか
全体:「そう思う」38.1% 「そう思わない」61.9%
お酒に強い人:「そう思う」50.8% 「そう思わない」49.2%
お酒に弱い人:「そう思う」29.1% 「そう思わない」70.9%

●アルコールが体から抜けきっていないと思いながら通勤や仕事で車を運転することはあるか
全体:「運転することがある」20.6%
お酒に強い人:「運転することがある」26.8%
お酒に弱い人:「運転することがある」16.2%

上記の結果を見ると、飲酒時における体への影響や注意点について、誤った認識をもった方が多いように見受けられます。「少しの量なら酔わないから大丈夫」「事故さえ起こさなければ問題ないだろう」といった過信は、危険な事故を起こす原因になります。社用車を運転している際に交通事故が発生すると、ドライバー本人だけでなく、会社にも社会的な責任が求められますが、さらに飲酒運転による事故は、リスク管理の甘さや会社の体制などに目が向けられ、社会的な信用を一気に喪失することになりかねません。飲酒運転に対する危険意識を高めるには、飲酒運転に関する教育アルコールチェックの徹底を行いましょう。

 飲酒運転に関する教育

アンケート結果からもわかるように、アルコールについて誤った認識の方が多くいます。とくに、社用車での移動が多い従業員には、飲酒運転の危険性、そしてアルコールの基礎知識についてしっかり学ぶ機会を作り、周知させましょう。定期的に勉強会や研修などを実施することに加え、飲み会が増えるシーズンの前はポスターなどで啓発するなど、いつも以上に注意するような仕組みづくりを。

アルコールチェックの徹底

2006年8月に福岡市で発生した凄惨な飲酒運転事故が大きな社会問題となり、翌年2007年以降、年々、飲酒運転への罰則が厳しくなります。2021年に起きた飲酒運転トラックによる八街市の死傷事故をきっかけに、2022年4月に施行された改正道路交通法施行規則では白ナンバー事業者へのアルコールチェックが義務化され2023年12月からはアルコール検知器の利用が義務化されました。

●安全運転管理者による運転前後のアルコールチェック時に、目視などで酒気帯びの有無を確認することに加え、アルコール検知器を用いて確認を行うこと。確認の記録を1年間保存し、アルコール検知器を常時、有効に保持すること。

経緯を含む法改正に関する詳細を以下でご紹介しております。
アルコールチェック検知器の使用義務化が2023年12月1日に施行!

12月1日より運用が開始されましたが、運用体制が整っていない、適切な運用方法がわからないなど、運用に関する疑問の声も多く上がっています。スマートドライブでは、今までお客様からいただいてきたアルコールチェックに関する質問をまとめ、警視庁および各都道府県警察が公表している見解をもとに、Q&Aを資料として作成しました。飲酒運転撲滅ためにぜひ、ご参考ください。

ダウンロードはこちらから。

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