基本動作が安全運転につながる。小田原衛生美化サービスのドライバーが高スコアを維持できる理由とは?
昨年に引き続き実施された2021年4月の安全運転イベントにおいて、車体の揺れが大きい収集車であるにも関わらず優秀な成績を収められた株式会社小田原衛生美化サービスの菊谷さま。部署内のリーダーとして安全運転の意識がとても高いと社内でも評判とのこと。
そんな菊谷さまは、普段からどのような心がけをされているのか、日々の運転をどのように振り返っているのか。安全運転のポイントについてインタビューしました。
運転を改善したいドライバーにとって、非常に参考になるポイントが満載です。
3分でわかるSmartDrive Fleet
SmartDrive Fleet導入実績
SmartDrive Fleet は、アルコールチェック記録をはじめ「安全運転管理・法令遵守・DX」3つの観点から業務で車両を利用する企業の様々な課題をワンストップで解決できるクラウド型車両管理サービスです。簡潔にサービス概要をご紹介しています。
目次
インタビュイー:
株式会社小田原衛生美化サービス 菊谷 高宏様
http://oeg-net.com/bika/index.html
ドライバー歴15年。基本を守ることで安全運転を維持する
菊谷様は現在、どのような業務を担当されているのでしょう?
菊谷:私の主な業務は、一般廃棄物の収集運搬です。小田原衛生美化サービスには新卒で入社して、今年で17年目。入社直後は助手として2年ほど従事し、その後ドライバーとして15年弱、収集車の運転をしています。
4月に実施した安全運転イベントについて、率直な感想をお聞かせください。
菊谷:普段から業務で使用しているのはトラックですので、不利な部分があるのではないかと思っていましたが、前回のイベントからスコアが向上し、上位に入賞することができました。私自身は安全な運行を具現化できるイベントだと思いますし、参加して良かったなと。
ありがとうございます。収集車は廃棄物の重さによって大小の揺れが発生するため、高スコアが獲得しづらいことは弊社でも認識しておりますが、菊谷さまは小田原衛生美化サービス社さまの中でもトップクラスのスコアを維持されています。普段から、運転に対してどのような心がけをされているのでしょうか?
菊谷:当たり前のことですが、一時停止や信号など、交通における基本ルールは必ず守っています。本当に、それだけでも安全運転を維持できるのです。
一般的な乗用車と収集車では形状、大きさ、重量、そしてスピードも異なります。菊谷さまが収集車を運転する際にとくに気を付けていることがあれば教えてください。
菊谷:収集車は車体も大きく重量もありますので、急ブレーキを避けたり、速度を出しすぎたりしないことを大前提としつつ、歩行者がいるかもしれないと、「〜かもしれない」運転し、即座に停止できる速度で走ることを心がけています。
私たちの仕事は、信頼第一です。その信頼を獲得するには、安全運転からであると考えていますので、常日頃から交通ルールをはじめ、歩行者、他の車両など、周りへの気遣いを強く意識しています。
それは、研修や勉強会などを通して、会社から学んだことですか?
菊谷:はい。会社で実施している安全運転教育と講習をしっかり受け、身につけていきました。社内でもドライバー同士で日々、安全運転が大事だと伝えるようにしています。
運転がデータとして可視化されることで、有効な安全運転教育が実現
現在、菊谷さまはリーダーとして各ドライバーの管理を任されていると伺いました。安全運転を周知徹底するために、コミュニケーションで意識しているポイントがあれば教えてください。
菊谷:要所要所でドライバーが見落とす危険箇所がありますので、見通しが悪い場所があれば具体例を挙げ、人が飛び出してくる可能性がある、この場合は出会い頭に注意が必要だなど、その都度、注意すべきポイントをわかりやすく伝えるようにしています。
帰社してから、事務所内でその日の運転の振り返りをするイメージですか?
菊谷:私が助手として同乗するときは、気づいた時にすぐ、言及するようにしていますね。
その都度、会話の中で説明されているのでしたら、同乗のドライバーもすぐに理解できますね。
菊谷:振り返りも重要ですが、その場で言う方が危険だったシーン、注意が必要なシーンを明確に覚えていますし、伝わりやすいのです。
そのほか、一ヵ月、一週間、一日単位で振り返りをされているかと思いますが、その際、どの点に着目してらっしゃるのでしょう。
菊谷:SmartDrive Fleetで記録された走行履歴を見て、どの地点で、急ハンドル・急ブレーキ・急発進といった急操作が発生したかを振り返っています。そして、原因を特定するために、そのときの状況をドライバーからヒアリングし、今後の改善につなげていくイメージです。
SmartDrive Fleetで急発進や急ブレーキのポイントが把握できるようになったことで、指導の仕方は変わりましたか?
菊谷:データとして可視化した方が説明しやすいですし、理解も深まる。ドライバーも客観的な視点で振り返りができるので、非常に役立っています。
自分の運転を客観的に振り返ることが安全運転につながる
私たちスマートドライブは、世の中に安全運転する人が増え、悲痛な事故がない世界を目指してサービスの開発や提供をしています。
ドライバーとして従事している菊谷さまに伺いたいのですが、どのような機能、サービスがあれば安全運転が広がっていくと思いますか?
菊谷:重要なのはスピードの捉え方です。たとえば、スピードの度合いをアラートで示す機能があれば、運転中でも「この道路でこの速度は危険だ。注意しなければ」と意識が変わるでしょう。それを繰り返すことで、危険な運転がどのようなものかを理解し、安全運転ができるようになるのではないでしょうか。
つまり、アラートで自分の運転を振り返るきっかけを作るということでしょうか?
菊谷:おっしゃる通りです。
人から安全運転するように言われるのと、自ら振り返るのとでは、後者の方が有効だと。
菊谷:そう思います。自分は運転が上手いと思っている方も少なくないかと思いますが、実際に結果として現れれば、自分の運転を見直すきっかけになりますし、そこから意識を変えることで、運転にも反映されるはずです。職業がドライバーの方であれば、それが結果的に評価にもつながっていくのではないかと思います。
安全運転とは、相手に対する思いやりである
安全運転を心がけてはいても、高得点を維持するのは簡単なことではありません。菊谷さまならではの、運転のコツがあれば教えてください。
菊谷:私たちは業務上、必ずペアで乗車しますので、同乗者が不快に感じないスムーズな運転を心がけるようにしています。たとえば、車間が近かったり、スピードが速すぎたりすると、ヒヤッと感じるでしょう? その点に注意するだけでも、運転がだいぶ変わるのです。
先ほども触れましたが、人が急に飛び出してきても絶対に止まれるような速度で走行すること、そして、相手が安心できる車間距離を取ることがポイントでしょうか。
収集所が設置されているのは住宅街がほとんどですし、時間帯も通勤・通学時間と重なることが多いのでは。
菊谷:朝は子どもたちを見かけることが多々ありますが、予期せぬ行動をしますから「飛び出してくるものだ」と考え、できるだけ距離を作る、いつも以上に意識を向けるなど、細心の注意を払って走行するようにしています。
最後に、さらなる安全運転を実現したいと思っている方たちに向けて、一言いただけますか。
菊谷:運転は技術だけでなく、感情のコントロールも大事です。安全運転をすれば事故や時間のロスを防げますし、それが会社や自分の評価にもつながります。また、同乗者からも信頼を得る事ができますので、いつも相手に対する思いやりを忘れないようにしましょう。
スキルだけでなく、相手を思いやる気持ちが大事なのですね。
菊谷:SmartDrive Fleetは定量的に自分の運転のくせや急ハンドルの回数、走行履歴を総合的に確認できるツール。しっかり振り返りを行えば、どの場所で急操作が出やすいかを割り出すことができますから、それを次回の運転への糧として活用することで、安全運転が維持できるようになるのです。
門川(菊谷さまの上司):菊谷君は、スコアがいつも高いんです。導入してから一番関心を持ってくれたのも菊谷君でしたし、導入当初から現在においても、自分の運転がどのように現れているのか、つねに事務所で確認しています。彼のそうした行動からもプロ意識を感じますし、今回のイベントでは、それが結果としてしっかり現れました。最近では、他のドライバーからもよく声をかけられ、安全運転のアドバイスをしています。非常に優秀で、頼れるリーダーです!
小田原衛生美化サービスさまでは、菊谷さまの安全運転に対する真摯な姿を見て、他のドライバーも意識が変わっていくという好循環ができているのではないでしょうか。
SmartDrive Fleetを活用して、引き続き、安全運転を維持していただければと思います。ありがとうございました!