全国安全運転イベントで1位を獲得!誰一人取り残さず安全運転を定着させたスリーエフコーポレーションさまの取り組み
[インタビュイー]
株式会社スリーエフコーポレーション
総務部 部長 北井 勇次さま
収集業務課 寝屋川収集係 主任 森 雅之さま
収集業務課 枚方収集係 係長 亀澤 聖志さま
スマートドライブで開催している全国安全運転イベント。今回は、一昨年の秋からこれまで2度ご参加いただき、3回目でスコアランキング1位を獲得された株式会社スリーエフコーポレーションさまにインタビューをしました。日々のごみ収集業務には、決まった時間・ルートなど制約があり、忙しく、収集テンポを上げなければならない日もあるとのこと。
そのような状況下でも、1000社ほどのユーザー内で第1位という素晴らしい結果を残した株式会社スリーエフコーポレーションの管理者の皆さまに、社内で安全運転推進を実現した方法や、会社全体で高い運転スコアを維持する秘訣などをお伺いしました。
全国安全運転イベントで第1位を受賞
全国安全運転イベントにて1位獲得おめでとうございます!ご感想をお聞かせください。
森さま(以後敬称略):私の管理している寝屋川市の収集部門では以前、運転が全体的に荒く、運転スコアも高いとは言えませんでした。しかしこのままでは良くないと、クレームや事故の削減を目標にどうすれば点数がより良くなるのかを試行錯誤し、安全運転に取り組んできました。
今回の入賞は、日々の安全運転意識向上にむけた取り組みの結果だと思います。
弊社は3回目の参加だったのですが、1回目に関しては参加の意思表示をし、各現場にも参加の旨を伝えていましたが、2回目以降は現場のほうには全く周知はしていなかったのです。つまり、従業員の日常の運転が安全であると認められたということなので、大変嬉しく思いました。
高い運転スコアを目指して
前回事例インタビューをさせていただいた際には、「スコアが一番低い人は運転手を交代する」というゲーム要素を取り入れていらっしゃると伺いました。それが今回のイベントでも好成績を収めた要因でしょうか?
森:はい、その取り組みを継続していることも、今回の結果につながっていると思います。ただそれ以上に、振り返りとしてスコアを発表するなど、「運転の見える化」を進めてきたことが功を奏したのかなと思います。それまで各自でスコアを見にいっており、確認は個人に委ねていました。この運用では、スコアを確認できていない従業員もいまして、、
それを公表することで、従業員が確実に自身のスコアをチェックできるようにしました。
継続していく中で安全運転が定着し、社内全体でさらに高い運転スコアを目指していく雰囲気になりました。
従業員の運転スコアを公表した後に何か会話などはされるのでしょうか?
森:公表後には、朝礼や終礼などで細心の注意が必要な狭い道やよく人が行き交う場所の情報交換をしています。それぞれの集会で意見を聞く時間を設けることで、従業員自身から「ここは少し気をつけてください」というような意見が発せられるなど、活動が活発になっていると感じています。
その他安全運転を推進する上で、意識されていらっしゃるところはありますか?
森:ハンドリングや加速・減速は特に意識しています。データを基に、運転をどのように変えると点数が良くなるのかということを考えるようにしてから、実際に事故発生件数も減りました。ここ数年は大きな事故は全くないと言っても過言ではありません。
亀澤さま(以後敬称略):私の所属する枚方事業所では、点数が低い従業員には常に周りがアドバイスをするなど、切磋琢磨し合っています。その影響もあって、極端に点数の低い従業員がおらず、事業所全体が安定的に高得点を取れているのでしょう。もちろん収集コースや車両などによって多少の上下はありますが、高得点を取れるよう、それぞれが試行錯誤し、工夫しています。
具体的には、あまりスコアが振るわなかった従業員に対して、「次回はこういうハンドリングをしてみよう」や「何秒かけて発進しよう」、「ゆっくり停まろう」などを伝えることで安全運転を意識してもらい、翌週の平均スコアを算出します。それでも点数が改善されなければ、「では次の週はこういう運転をしよう」など、常に改善点を模索しています。
管理者・ドライバー双方のメリット
安全運転の効果を実感されたことはありますか?
北井さま(以後敬称略):まず、事故が減ったことで保険料が削減されました。もう一つは、近隣からの速度超過に関するクレームなどが一切なくなったことです。
管理側は以前から「安全第一」と言ってきましたが、「SmartDriveのスコアを上げること=安全運転」という指標ができたことで、より安全運転指導がしやすくなりました。
森:ドライバー(従業員)の観点からは、「安全運転が自分の評価に直結する」ことが効果につながっているのではないでしょうか。スコアが上がると、事故が減り、クレームも減ります。これは総合的にドライバーの評価が上がることにもつながってくるため、モチベーションにもなるでしょう。
今後、さらに安全運転を促進するために行ってみたい取り組みはありますか?
森:どのように運転すれば点数が上がるのかなど、具体的なアドバイスを文面で示せると便利かな、と思っています。改善点が客観的にわかると納得もいきやすいのではないでしょうか。
そちらに関しては、安全運転レポートの「運転指導(ユーザー)」のご活用を検討ください。個人の運転に対してアドバイスが表示されます。また、G-force Mapでは、運転中に車体のどの辺りに負荷がかかっているのかを確認し、急操作や運転の癖を把握できます。
森:これは便利そうですね。このように第三者から客観的なフィードバックを受けられると、従業員も納得しやすく、運転技術の向上と安全運転の促進に効果がありそうなので、今後使っていきます。
忙しくてもブレない安全運転意識
時間に制約のある中で、業務スピードと運転スコアのバランスはどのように取っているのですか?
森:もちろん、繁忙期はある程度テンポを上げて作業する必要がありますが、その状況下でも最低限気をつけるべきところは常々注意喚起をしています。
また、業務の時間に余裕があるときは、普段以上に安全運転を意識し、高い運転スコアを狙うように運転してもらっています。これが結果として忙しい中でもスコアを落とさない運転につながっているのだと考えています。安全運転が自然と「身についてしまった」という感覚です。
環境づくりと継続が安全運転意識を生む
最後に、これから安全運転を推進したいと思っている方や企業様に一言いただけますか?
亀澤:従業員が切磋琢磨し合えることが大切だと思います。ゲーム要素のある取り組みを実施していると話しましたが、他の従業員に負けたくないという気持ちや、高い目標を一緒に目指すなど、お互いに鼓舞し合える環境を構築することができると、やはり全体的にスコアが上がってくると感じています。
森:私の部署でも3年前はあまり浸透していなかったのですが、1人、2人と高スコアを出す従業員が増えていき、それにつられて他のメンバーも触発される形で安全運転の意識が全体に広まりました。
それに加えて、スコアを意識し続けることが、安全運転意識を変えるきっかけになると思います。スコアを可視化したこと、およびスコアの高い従業員を積極的に賞賛したことが、意識を変えた大きな要因だと思うので、可能性の一つとして皆様も安全運転の度合いをどんどん可視化していくのが良いのではないでしょうか。
お互いに高め合う環境とそれを続けていくことが安全運転の取り組みには大切なのですね。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。