車の安全を守ってくれる「安全運転支援機能」を搭載するドライブレコーダー7選
テクノロジーが進化や最近のメディアでの露出などから、そう遠くないうちに「自動走行車」が一般に販売開始されるのではないかと期待している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
運転の役割をAIに任せることにより、人間がハンドルを握らなくても自動で目的地に到着する自動運転車は、まさに夢の車だといっても過言ではないでしょう。現段階でも「オートパイロット」や「自動ブレーキシステム」などを搭載した「部分的に自動な」車がすでに公道を走っているのも事実です。
とはいえ、ドライバーシートを無人にして公道を走らせることが可能な自動走行車を普段見かけるようになるのはまだまだ先の話。先日のテスラの事故の際も話題になりましたが、まだしばらくはドライバーが運転中はちゃんと運転に集中し、安全支援システムに任せきりにならないことが事故防止には必須です。
そこで心強い味方になってくれるのが、最近は初期搭載されることも多くなってきた、ドライブレコーダーに搭載された安全運転支援機能です。今回はドライブレコーダーの「安全運転支援機能」に注目し、個々の製品にどんな優れた機能があるかご紹介したいと思います。
SmartDriveドライブレコーダーのご紹介
SmartDrive Fleet導入実績
SmartDrive Fleet の通信型ドライブレコーダーのご利用料金やデバイス詳細だけでなく、活用事例に関してもご紹介いたします。
目次
ドライブレコーダーに搭載される「安全運転支援機能」とは
近年、以下のような安全運転支援機能を搭載したドライブレコーダーが販売されています。
前の車両が発進したことをお知らせする機能
信号待ちなどで助手席の人と会話が弾んでいた場合、前の車が発進していても気が付かないことがあります。後ろの車両からクラクションを鳴らされ、慌ててアクセルを踏んだという経験はありませんか?
しかし急いで車を発進すれば思わぬ事故を招くこともあるため危険です。そんな状況を防ぐため、前の車両が発進した際に警告音を鳴らしてくれる機能を持ったドライブレコーダーがでてきています。
前方車両と接近し過ぎた時にお知らせする機能
ドライブレコーダーのカメラが「目」となり、前を走行している車両と衝突しないよう警告音を鳴らしてくれる機能です。先行車と接近し過ぎた際に警告音で知らせるため、ドライバーは車間距離を開けて運転することを心掛けます。
車線からはみ出した時にお知らせする機能
高速道路を走行している際など、長距離運転の疲れからつい眠気に襲われることがあります。そしていつの間にか大きく車線をはみ出してしまい、悲惨な事故を招いてしまったという報道を何度目にしたことか。そんな状況を避けるため、走行車線からはみ出して運転していた時に警告音で知らせてくれる機能を持つドライブレコーダーもあるんです。
速度を出し過ぎた時にお知らせする機能
走行している道路の制限速度を超えていた場合に、ドライブレコーダーから警告音が鳴る機能です。カーナビの音声案内などで「速度超過を検知しました」と教えてくれることがありますが、ドライブレコーダーはシンプルに警告音で知らせてくれます。
ドライブレコーダーの安全運転支援機能は本当に必要なのか?
現在のドライブレコーダーに搭載される安全運転支援機能は、いずれも「警告音」で知らせるものばかりです。加えて製品の性能によっては、間違った場面で警告音を鳴らしてしまったり、検知の精度が悪くて誤作動を起こすなど、課題はもちろんそれなりにあるものの、日を追うごとに改善されるつつあるようです。
たとえば、スバルの自動ブレーキシステムである「アイサイト」は、フロント上部に設置したステレオカメラで車両や歩行者を検知しているため、いずれはドライブレコーダーも同じような役割を持つと予測されています。技術が進化すれば、子供の急な飛び出しにも反応してくれるドライブレコーダーが発売されるかもしれません。
また疲労が蓄積しているようなドライバーにとって、どうしても車を運転しなければならない状況になった場合は、安全運転支援機能は頼りになるでしょう。運転は疲れていると判断が鈍ってしまうため、コンピューターの助けを借りれば安全に目的地へ辿り着く確率が高まるはずです。
特にスピードを上げる高速道路では、「前方車両と接近し過ぎた時にお知らせする機能」や「車線からはみ出した時にお知らせする機能」は危険回避に役立つため、これらの機能を搭載したドライブレコーダーが活躍してくれるシーンもあるでしょう。
安全運転支援機能が搭載されているドライブレコーダー
ここからは具体的に安全運転支援機能が搭載されているドライブレコーダーをピックアップして紹介していきます。
1. DRV-W630(ケンウッド)
・画素数:370万画素(CMOS)
・参考価格:¥29,000(Amazon)
・公式URL:http://www.kenwood.com/jp/products/drive_recorder/drv_w630/
・Amazon:https://amzn.to/2IoOw6w
オーディオ機器やカーマルチメディア機器などを国内で開発・製造している「ケンウッド(KENWOOD)」は、豊富な種類のドライブレコーダーを販売しています。DRV-W630の安全運転支援機能は、「前方衝突警告、車線逸脱警告、発進遅れ警告」の計3つ。いずれも車の走行中に危険な運転を検知した場合、警告音が鳴ることによりドライバーに危険をお知らせします。
またDRV-W630は無線LANを搭載しているため、スマートフォンのアプリを通して録画記録を確認することができます。撮影した動画をそのままSNSや動画投稿サイトにアップできるので、ドライブシーンを世界中でシェアして楽しむなど、多彩な機能を備えているのが魅力の製品です。
【主な機能】駐車監視機能、GPS内蔵、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載、LED信号機対応、無線LAN搭載
2. DRV-N530(ケンウッド)
・画素数:300万画素(CMOS)
・参考価格:¥14,800(Amazon)
・公式URL:http://www.kenwood.com/jp/products/drive_recorder/drv_n530/
・Amazon:https://amzn.to/2WRSBJh
先ほど紹介したDRV-W630と同様、「前方衝突警告、車線逸脱警告、発進遅れ警告」という3つの安全運転支援機能を備えています。リア用のドライブレコーダーであるDRV-R530と併せて購入すれば、前後で同時録画が可能な「ダブル録画機能」と、カーナビ画面を通して前後の映像を切り替えて再生できる「シンクロ再生機能」を活用することができます。
【主な機能】駐車監視機能、GPS内蔵、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載、LED信号機対応
3. DRY-ST7000c(ユピテル)
・画素数:400万画素(CMOS)
・参考価格:¥17,700(Amazon)
・公式URL:https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/dry-st7000c/
・Amazon:https://amzn.to/2WPKjlq
ドライブレコーダーやカーナビ、カーセキュリティ製品などを開発している「ユピテル(Yupiteru)」は、アクティブセーフティ機能を搭載したドライブレコーダーを販売しています。前の車がスタートしたことを知らせる「スタートインフォメーション」、車線からはみ出したことを知らせる「レーンキープアシスト」、前の車との接近を知らせる「前方衝突防止アラート」の3つの機能を備えています。
【主な機能】駐車監視機能(オプション対応)、GPS内蔵、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載、LED信号機対応
4 . A800DR(ユピテル)
・画素数:400万画素(CMOS)
・参考価格:¥64,800(Amazon)
・公式URL:https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/a800dr/
近年では、ドライブレコーダーに「レーダー探知機」を連携させるモデルが増えています。レーダー探知機には多彩な機能が含まれており、アクティブセーフティー機能が備わっていることはもちろんのこと、速度取締り区画のお知らせ機能など独自のサービスを活用することができます。
別売りとなる「OBDⅡアダプター」を接続すれば、速度や移動距離をより正確に記録でき、他にもエンジンの状態や燃費などを把握することも可能です。またトヨタのハイブリッド車とOBD接続を行えば、低燃費走行を実現するために必要な情報を得ることができるなど魅力的な機能を多数備えたドライブレコーダーです。
【主な機能】GPS内蔵、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載、OBDⅡアダプター(別売り)
5. CSD-690FHR(セルスター)
・画素数:400万画素(CMOS)
・参考価格:¥21,827(Amazon)
・公式URL:http://www.cellstar.co.jp/products/recorder/csd/csd-690fhr.html
・Amazon:https://amzn.to/31FAkhd
GPSレーダー探知機をはじめ、自動車関連用品を数多く販売している「セルスター(CELLSTAR)」は、安全運転支援機能を活用することが可能なドライブレコーダーを開発しています。ARシリーズやVAシリーズなどのレーダー探知機と接続することにより、「前車発車警告、車間距離保持警告、車線逸脱警告」という3つの機能を搭載。
いずれも本体から警告音を発してドライバーに危険を知らせます。
【主な機能】パーキングモード搭載(オプション対応)、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載、LED信号機対応
6. CSD-670FH(セルスター)
・画素数:200万画素(CMOS)
・参考価格:¥19,980(Amazon)
・公式URL:http://www.cellstar.co.jp/products/recorder/csd/csd-670fh.html
・Amazon:https://amzn.to/2WMVDKc
CSD-690FHRと同様に「前車発車警告、車間距離保持警告、車線逸脱警告」の3つの機能を搭載しているドライブレコーダー。こちらの安全運転支援機能は、レーダー探知機と接続する必要もなく最初から活用することができます。
また「超速GPS」を採用しており、電源を入れてから約10秒で信号をキャッチできるので、素早く自車位置を測位できる優れた製品です。
【主な機能】パーキングモード搭載(オプション対応)、GPS内蔵、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載、LED信号機対応
7 . S30PRO(パパゴ)
・画素数:200万画素(CMOS)
・参考価格:¥20,930(Amazon)
・公式URL:http://www.papago.co.jp/Product/product_30pro.html
カーエレクトロニクス製品の製造・販売をメイン事業としている「パパゴ(PAPAGO)」は台湾で設立された企業です。S30PROは愛車を監視する役割を持つ「動体検知監視機能&タイムラプス機能」を搭載しており、駐車中に不審人物を検知すると、自動的に録画を開始する仕様になっています。
安全運転支援機能については、速度制限標識をカメラで検知する「速度制限標識警告」や、前の車が発進すると警告してくれる「出発遅延警告」、「ライト点灯忘れ警告」、「ドライバー疲労警告」など多彩な機能でドライバーの安全運転をサポートしてくれます。
【主な機能】動体検知監視機能&タイムラプス機能、G(加速度)センサー搭載、LED信号機対応
商品別一覧表(2017年10月29日現在)
メーカー | 商品名 | 画素数 | 参考価格(Amazon) |
ケンウッド | DRV-W630 | 370万画素CMOS | ¥29,000 |
ケンウッド | DRV-N530 | 300万画素CMOS | ¥21,392 |
ユピテル | DRY-ST7000c | 400万画素CMOS | ¥17,200 |
ユピテル | A800DR | 400万画素CMOS | ¥64,800 |
セルスター | CSD-690FHR | 400万画素CMOS | ¥30,980 |
セルスター | CSD-670FH | 200万画素CMOS | ¥22,230 |
パパゴ | S30PRO | 200万画素CMOS | ¥20,930 |
安全運転支援機能の備わったドライブレコーダーの評価を読んでみると、「警告音がうるさい」、「自分で気を付ければ良いから必要ない」など、ネガティブなコメントも多く散見されます。
確かに現段階ではドライブレコーダーから警告音を発する仕様がスタンダードですが、自動運転技術が進化しているように、いずれは新しい方法や技術でドライバーの運転をサポートする機能が生まれるはずです。そういう意味では今後より優れた安全運転支援機能を持つドライブレコーダーがどんどんでてくるかもしれませんね。