新人さんもベテランさんも。車両管理者が読みたいWebサイト10選
車両管理をITによりシステム化すれば、業務の大幅な簡略化・効率化が可能ですが、経営者や担当者に一定の知識やノウハウがなければ、スムーズに運用できず、どんなに優れたシステムであっても「宝の持ち腐れ」になりかねません。そこで今回は、車両管理業務を行う上で役立つ情報を入手できる、おススメのWebサイトを厳選してご紹介します。
3分でわかるSmartDrive Fleet
SmartDrive Fleet は、アルコールチェック記録をはじめ「安全運転管理・法令遵守・DX」3つの観点から業務で車両を利用する企業の様々な課題をワンストップで解決できるクラウド型車両管理サービスです。簡潔にサービス概要をご紹介しています。
目次
「ITでオフィスを元気にする」がモットー!「役立つ!総務マガジン」
運営会社:(株)大塚商会
公式HP:https://www.otsuka-shokai.co.jp/media/soumu/
【Webサイトの特徴・ポイント】
1961年にOA機器の専門業者として創業した大塚商会。このサイトは、同社が企業インフラに欠かせないITシステムの適切な運用を支援すべく、総務・人事・経理担当者にとって役立つ情報を提供しているサイトです。
勤怠・福利厚生関連の各種書式テンプレートや、健康促進・節電といった従業員啓発に役立つ掲示用ポスターの無料ダウンロード集、法改正の現状を知る社会労務士によるコラムや事務にまつわる資格の紹介まで、多岐にわたりコンテンツが充実しています。車両管理に関しては全3回にわたって記事化されており、車両管理はなぜ必要なのかという基礎知識から企業としての法的責任、事故発生時のリスクマネジメントが詳しく解説されているほか、運転者・車両台帳、運行日誌、交通事故対応マニュアル(運転者・担当者)などのテンプレート・サンプルを、編集可能なデータとして入手することもできます。(この場合、同サイトへの登録・IDでのログインが必要です)
総務が変われば会社が変わる!「月刊総務オンライン」
運営会社:(株)月刊総務
公式HP:https://www.g-soumu.com/index.php
【Webサイトの特徴・ポイント】
縁の下の力持ち「バックオフィス業務」を支えるべく発行されている、日本で唯一の総務・人事専門誌「月刊総務」のオンライン版。企業に関わる最新時事ニュースのほか、各分野の専門家による多彩なコラムが掲載されています。車両管理についても運行管理者・物流安全管理士の資格を有し、飲酒運転防止・改善基準など運転業務従事者の労務管理アドバイスに定評がある、特定社労士の松本千賀子氏が徹底解説。
数ある会社資産の中でも、常に移動する車両の管理は「最難関」であると位置づけ、車両管理で行うべきことやチェックポイント、安全運転管理者の役割や管理台帳・運転日報で網羅する項目などのほか、飲酒運転・事故・違反の予防法、危険予知トレーニングの進め方、エコドライブの進め方、ドライバーの時間管理まで、車両管理の効率的な推進に役立つ知識を漏らさず学習できます。
企業が抱える課題解決を支援!「ビジネス・ソリューション仕組み構築」
運営会社:ビジネス・ソリューション(株)
公式HP:http://www.business-sol.jp/
【Webサイトの特徴・ポイント】
企業運営に欠かせない「マーケティング・業務改善・リスクマネジメント」のシステム化提案し、東海・関東圏に多くのクライアントを抱えるコンサル企業、ビジネス・ソリューションが運営する同サイト。企業運営の標準化を図れるツールやマニュアル、社員研修・勉強会テキストの販売を手掛ける中、業務改善についてのコンテンツも充実していますが、大企業向けというより個人事業主や、中小企業の総務担当者に役立つ情報が多いのが特徴です。車両管理については「安全運転管理・車両管理規定の整備 」が不可欠としたうえで、
- 事故が及ぼす責任と損失
- マイカー通勤・業務利用管理の徹底
- 事故対応・加害事故を起こした社員の措置・無事故者への表彰制度
- マイカー通勤手当見直しによる社会保険料の削減
といった具合に社用車管理にも活かせますが、どちらかというと「マイカー利用時」のリスクマネジメントに特化した記事構成です。
日本一おせっかいなWebマガジン?「おかんの給湯室」
運営会社:(株)OKAN
【Webサイトの特徴・ポイント】
ぷち社食サービスである「オフィスおかん」、組織が抱える課題を可視化できるツール「ハイジ」、お惣菜の定期仕送りサービス「おかん」などを手掛ける(株)OKANが、働くヒトのライフスタイルを豊かにすること目的に運営しているオウンドメディアです。
業務改善に役立つツールの紹介や総務に関わる法改正、人事・経理の実務的コツや考え方まで、それこそ「おせっかい」と言えるほど多岐にわたるコンテンツが並び、車両管理に関しては「4つのギモンに答える」と題して記事化。
難解な言葉使いや専門用語の多用を控え、社用車とは何か、社用車管理担当者の仕事、社用車管理を行う上でのコツ、社用車管理に関する豆知識と、至って基本的な記事構成となっているため、総務部署に配属されたばかりの担当者へ入門的なサイトとして勧めたり、社員教育に活用したりできるでしょう。
これを見ればあなたの車事情通!「くるまが」
運営会社:キムラユニティー(株)
公式HP:https://www.carmanagementservice.com/mail/
【Webサイトの特徴・ポイント】
創業はなんと1881年!!製箱業を起源とするキムラユニティー(株)は、1950年代いち早くモータリゼーション時代の到来を予測し自動車産業へ参入すると、物流センター運営・格納器具製造、カーリース・レンタカー、カーメンテナンス、自動車保険代理業など自動車関連ビジネスを手広く展開するほか、車両管理システムを始めとするカーマネジメントサービス(CMS)を提供しています。
同社が運営するこちらではエコ・安全ドライブの必要性・コツや、クルマに関する法律・最新トピックなどが網羅されており、CMSの運用実績やリサーチにもとづく「車両管理のポイント」が多用な角度から記載されています。車両管理の必要性や運行日誌の効率的な作成方法など、基本的なポイントはしっかり押さえつつ、他のWebサイトではあまり見かけない切り口のコンテンツが特徴です。とくに注目したいのが「若者の車離れと事故」と題された記事。
経済的負担の増加や趣味の多様化、シェアリングサービスの普及など様々な理由から近年若い世代の車離れが進んでいますが、それに伴い運転経験が浅い若手社員、特に新入社員の事故発生率が年々上昇していることを指摘。その後、若手ドライバーの事故原因を法令違反別に分析したうえで、企業に多大なダメージを与えかねない、若手社員の事故を未然に防ぐポイントが解説されていました。
車両管理を進めるにあたり、用途や稼働時間などをデータ化・見える化して把握することも大切ですが、同記事では、使用者の年齢や運転経験を考慮した教育・指導体制の整備も必要だと問題提起しています。また、1人の従業員が複数所持するケースも増えてきた各種カード管理のポイントや、ETCコーポレートカードと法人カードの徹底比較など、視点を変えたコンテンツも掲載されているため、新たな発想で車両管理業務を進化させるうえで非常に役立つはず。
明日のベストサービスをピックアップ!「アスピック」
運営会社:NPO法人ASPIC
公式HP:https://www.aspicjapan.org/asu/
法人ビジネス支援を目的に1999年創立されたNPO法人、「ASP・SaaS・IoTクラウドコンソーシアム(略称ASPIC)」が運営する、法人向けクラウドサービス紹介サイトです。
総務だけに留まらず、マーケティング・セキュリティ・コミュニケーションなど、あらゆる分野で業務効率化を図れる優秀なITサービスを見つけることが可能で、車両管理に関してはシステムを導入するメリットや、費用対効果などの比較ポイントについて解説。その後、デバイスのタイプ別に12社のサービスを紹介しており、各サービスの詳細確認や無料の資料請求も可能なため、車両管理システムに関心はあるけど何を導入すべきかわからないと悩んでいる担当者の参考になるサイトです。
自社に合った車両管理システムが見つかる!「ボクシルマガジン」
運営会社:スマートキャンプ(株)
【Webサイトの特徴・ポイント】
多岐にわたる分野のITサービスのまとめ記事、一流企業へのインタビュー記事など、関連コンテンツの読み応えや幅広さが評価され、月間1,000万PVを集める国内きっての法人向けマッチングサイトです。
記事構成に関しては前出のアスピックと同じ、車両管理システムのメリット・デメリットや、簡潔にまとめられた各サービスの特徴をチェックできるため、システム導入の比較や候補を絞り込む際の参考となるはず。また、車両管理台帳のテンプレートを無料ダウンロードできる、便利なサイトの紹介と活用術を解説した記事もあるため、保有台数が少なく手作業で管理している企業の担当者は、そちらを読破したうえで利用するのも良いでしょう。
車両管理に関連するエクセル版テンプレートを無料ダウンロードできるWebサイト3選
ここまでは、車両管理担当者におススメの総合Webサイトを7つ紹介してきましたが、この項では実務を進める上で非常に役立つ、アレンジも簡単なエクセル版テンプレートを無料で提供しているサイトを3つお教えします。なお、社内規定及び関連する法律に則っているかどうかについては、各自事前確認したうえで活用してください。
登録不要!様々なエクセルテンプレートが手に入る「テンプレート祭り」
簡単なものなら清掃チェックリストやプライス値札、社内行事のお知らせまで網羅しているテンプレート祭りでは、車両管理台帳、社用車予約表、事故報告書などを入手できます。また、「業務改善報告書」や「改善提案書」、運転中の「ヒヤリハット報告書」なども準備されているため、安全運転向上に不可欠な車両管理サイクル継続に活用することも可能です。
サイトURL:https://template-matsuri.com/index.html
安全運転管理の向上にうってつけ!「安全運転支援チーム」
運転実技講習などを行っている大阪府の香里自動車教習所では、安全運転管理支援チームを組織しその公式HP内の「管理者支援ページ」において、エクセルで管理可能な各種ツールを無料提供しています。車両・運転者管理台帳はもちろん、
- 交通事故分析ツール
- バック事故分析&指導ツール
- 免許更新予定者リスト
- 車検該当車両リスト
を入手可能なほか、業務運転者服務規程・マイカー通勤規定のサンプルも同サイトでは確認できます。
サイトURL:https://www.kouri-sdas.com/
総会員数280万人オーバー!「ビズオーシャン」
財務・経営システムや会計ソフトをリリースしている、ミロク情報サービスグループである(株)ビズオーシャンが運営するこのサイトでは、
- 車両管理表
- リース管理台帳
- 車両別燃費管理表
- 車両・駐車場管理規程
などを始め、「減価償却方法届出書」といった、税務・決算に役立つ様々なひな形がラインナップされています。必要な項目が網羅されていながら、シンプルかつ使いやすいのが特徴でほぼすべて無料で入手可能ですが、ダウンロードするには同サイトへの会員登録が必須となります。
サイトURL:https://www.bizocean.jp/
まとめ
車両管理システムの導入・運用や、必要事項を網羅した管理台帳・服務規程の作成を徹底することで、事故など車両に関するリスクを回避するだけではなく、業務全体のコスト削減も実現できます。業種・規模に関わらず、車両管理は組織の運命を左右する重要な業務であり、運送・物流業者や保有車両台数が多い企業の場合は、より高度で多機能なシステムの導入と、継続的な管理体制の進化が必要になります。
車両管理者及び経営者は今回紹介したWeb サイトを参考に、自社の車両管理体制を一から見直し、問題点や課題をあぶりだすことで改善策を練り、予算の中で早急に実行しましょう。