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乗り方1つでブレーキの消耗度は3倍変わる!〜元整備士が教える車の知恵その1〜

みなさん、愛車は大切に乗られていますか? 自分や家族の命にも関わる大切な車だからこそ、日頃のメンテナンスは欠かせません。しかし、メンテナンスをしていくには結構なお金と労力がかかりますし、正しい知識も必要です。

そこで今回から3回に渡って、みなさんが少しでも長く安全に愛車に乗っていただけるようなコツを3つほど紹介したいと思います。初回のテーマは「乗り方で変わるブレーキの減り」です。

乗り方1つでブレーキの消耗度は3倍変わる!〜元整備士が教える車の知恵その1〜

車のブレーキの仕組み

みなさんが乗っている車のブレーキは、『ブレーキパッド』という部品を、タイヤと一緒に回転している『ブレーキローター』という部品や、『ブレーキドラム』という部品に強く押しつける事によって、制動力(走っている車を止める力)を生み出しています。

当然、ブレーキパッドはその性質からどんどん摩耗していき、やがて交換をしなければいけないパーツなのですが、このパーツが意外と高いんです。

軽自動車などの部品が小さく、なおかつ大量生産されているような車種のものでも工賃込み、前後どちらかの交換で1万円~1万5千円程度。車が大きくなったり、なかなか部品の出ないような車種になると3万円を越えるものもあります。

とくに走り方に問題が無ければ、ブレーキパッドは徐々に摩耗していき新品の状態で10mmほどあるパッドの残量が2mm程度になった頃、交換時期を迎えます。

しかしこの交換時期がパッドの残量によるものである、という点が大きな問題なのです。

乗り方1つでブレーキの減りは変わる

以前、私のつとめていた会社のお客様でこのようなケースがありました。

同じ車種を乗っていらっしゃるお二人のお客様。

片方のお客様はご年配のお客様で、かなり安全な運転をされる方。大きく車間距離をとって走行し、加速、減速は非常にゆるやか。そして極力ブレーキを踏まない方で、ほとんどの場合が自動車のエンジンブレーキで徐々に減速し、最後の最後のみブレーキをゆっくりと踏み込んでいくという運転の仕方をされていました。

一方でもう一人のお客様は、若いお客様で、運転もなかなかやんちゃ。待つのが好きではないらしく、車間距離はいつも詰め詰め。前の車が減速するたびにブレーキを踏んで、急加速、急停止は当たり前。そのような運転をされるお客様でした。

たまたま同じ時期にそのお二方の車がブレーキの整備に入って来たことがあります。

過去の整備データを見ると、前者の安全運転のお客様のブレーキパッドは10万kmの間交換無し、今回が実に7年ぶりの交換といった状況でした。一方後者のお客様。若いやんちゃな運転のお客様の乗っていたその車のブレーキパッドは、前回交換から僅か3万kmしか走っていません。それにも関わらず安全運転の方と同じ量までブレーキパッドが減ってしまっていました。

安全運転のお客様と頻繁にブレーキを踏むような運転をされるお客様を比べると、安全運転のお客様のパッドは2倍、3倍長持ちしている事がよくあります。前述の通り、ブレーキパッドは摩擦で消耗していくものですから、頻繁にブレーキを踏めば、それだけ消耗が加速します。

2倍、3倍の差が出てくるという事は、安いブレーキパッドの車種であっても、2万円、3万円の差が生まれてしまうため、出来るだけ安く乗りたいのであれば、あまり頻繁にブレーキを踏むような運転は控えた方が良いでしょう。

車両管理・アルコールチェックの課題解決をSmartDrive Fleetがサポートいたします。以下から気軽にご相談ください。

安全運転は周りにもお財布にも優しい

もちろん、安全の面から見ても、適切な車間距離をとったり、ゆっくり走り出し、ゆっくりと止まるような運転のほうが安全なのは間違いありませんから、節約のためにも安全のためにも、ブレーキの踏み方にはちょっとした気遣いをしてあげるとよさそうですね。

車両管理システムでのコスト削減

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SmartDrive Fleetでは、急操作を感知しアラートを鳴らしたり、スコアで見える化したり、様々な方法で安全運転へ導きます。

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筆者紹介

株式会社スマートドライブ
編集部

株式会社スマートドライブ編集部です。安全運転・車両管理・法令遵守についてわかりやすく解説します。株式会社スマートドライブは、2013年の創業以来、「移動の進化を後押しする」をコーポレートビジョンに掲げ、移動にまつわるモビリティサービスを提供しています。SmartDrive Fleetは、1,700社以上への導入実績があり、車両に関わる業務の改善や安全運転の推進などに役立てられています。また、東京証券取引所グロース市場に上場しています。 SmartDrive Fleetは情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度「ISMS認証(ISO/IEC 27001:2013)」を取得しています。

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