GPSで車の位置を追跡!おすすめサービス8選
現場や事務所から離れていても現在地が追跡できるGPS。最近ではスマホにも搭載され、位置情報をもとにした便利な情報が容易に入手できるようになりました。とくに社用車を用いて業務を行っている企業では車両とドライバーの位置情報を把握できることで多くのメリットが。
本記事では、GPSを活用することのメリット、選び方、そしてGPSで車両の位置情報を把握できるサービスについていくつかご紹介します。
3分でわかるSmartDrive Fleet
SmartDrive Fleet は、アルコールチェック記録をはじめ「安全運転管理・法令遵守・DX」3つの観点から業務で車両を利用する企業の様々な課題をワンストップで解決できるクラウド型車両管理サービスです。簡潔にサービス概要をご紹介しています。
目次
行動を追跡できるGPSとGPS発信機のしくみとは
GPSとは「グローバル・ポジショニング・システム」の略称で24時間、誰でもがいつでもどこでも簡単に使用でき、高精度な位置情報、時刻情報を取得できる衛星測位システムのことを言います。4基以上のGPS衛星から位置(軌道)と時間を信号として発信し、受信側(サービス利用者)までの距離と位置から計算し、特定するという仕組みになっています。
GPS受信機は、GPS衛星から信号を受信し、複雑な演算を実行することで位置情報の測位、正確な時間情報の取得することができます。普段から使用されているカーナビにも、GPSモジュールが搭載されており、電波を受信して自動的に位置情報と時間がわかるようになっているのです。
法人企業がGPSで位置を把握することのメリット
会社の中で仕事をしている内勤のスタッフの場合、普段から管理者や上長が目視で誰がどのような案件で、どのように稼働しているか、ある程度、把握することができますが、移動が多い営業スタッフや配送をメインに行っているスタッフの場合、今、どこにいてどのような業務を行っているのか、リアルタイムで確認することは容易ではありません。おおよそのスケジュールは分かっていても、道路状況や天候など、何らかの事情により遅延が生じたり、トラブルなどの発生で業務とは異なる対応に追われたりすることもあるため、正確な情報が把握しづらいのです。
GPSを活用して車両の位置情報を追跡することは、運転状況や稼働状況を外部から把握することと同じ意味を持ちます。特に車両の活用が多い物流・配送業では次のようなメリットがあります。
物流・配送業の場合
わかりやすい例でいくと物流業界があげられます。配送車両の稼働状況をリアルタイムで把握できれば、「車両が●●通りを走行しているから、もうすぐBの走行へ到着するだろう」「車両が顧客Cへ到着して停車しているから、荷物を運んでいるんだろう」など、事務所内にいてもどのような状況であるかがわかるようになります。
●緊急対応ができる
また、GPSでリアルタイムでの位置情報がわかれば、緊急で依頼が入ったときやトラブルが発生して急な対応が必要になった時も、ドライバーにかたっぱしから電話などで位置を確認することなく、現場近くを走行中の車両をすぐに特定し、適切な指示出しができます。手間暇をかけず、一目で位置が特定できるため、顧客からの問い合わせに対しても迅速かつ的確に応えることができるのです。
●自然災害時の安否確認が容易になる
大型の台風や地震など、日本は自然災害が非常に多く発生します。そのような時にも、走行している位置を即座に確認できるため、安否確認が容易になります。
●渋滞、事故、工事中の道を回避
動態管理システムやクラウドの車両管理システムの中には、渋滞状況や工事箇所を地図上で示すものもあります。ドライバーの進行ルート先で何らかの事故や渋滞が発生していると分かった場合、速やかにルート変更の指示を出し、安全かつスムーズな走行を実現できます。
●ルートを記録することで最適化につなげ、業務効率アップへ
走行履歴を取得し、記録することで、現状を把握し、無駄をなくした走行ルートの最適化も可能になります。それによって業務効率が向上だけでなく、燃費削減対策にもなるでしょう。
営業職の場合
●営業効率の向上につながる
行動ルートを可視化することで、どのお客さんへ訪問し、商談にどれくらいの時間を要したのか、それが成約につながるまでどれくらいの時間がかかったのかなど、営業効率を上げるための施策が見出しやすくなります。とくにルート営業の場合、売り上げと訪問件数、商談時間のデータを分析することで売上につながる効率な訪問が可能に。
●直行直帰、私的利用の管理に役立つ
直行直帰や一部で私的利用を認めている場合、位置情報が特定できることである程度、用途が判別できるようになるため、労務管理のために使用することが可能です。
●長時間のアイドリングやサボりなどを抑止する
「業務時間中なのにコンビニなどで長時間停車していた」など、今まで見えなかった行動が可視化されることで、サボりなどの抑止に活用できます。
GPSで位置を把握することのデメリット
管理者の視点では、安心・安全な走行ができたり、連携が取りやすくなったり、業務の効率化を実現したり、無駄を省いてコスト削減につなげたりと多くのメリットがありますが、次のようにいくつかデメリットも。デメリットについて理解し、解決策を見つけてから運用を進めましょう。
●ドライバーからの反発
走行ルートが見える化されることで、「行動を監視されている」と反発の声が上がり、運用が困難になることも。ドライバーの安全を守るために導入しているなど、ドライバーへのメリットをしっかりと明示し、理解を得てから取り付けましょう。
●バッテリーの充電が必要
GPS発信機は充電をオフしたり、バッテリーが切れたりすると追跡が不可能となります。また、故障やトラブルが発生しても同じです。そのため、こまめな充電とメンテナンスを行わなくてはなりません。
法人向けGPS発信機(追跡サービス)の選び方
法人企業がGPS発信機を選ぶときに重視すべきポイントは次の6点です。
GPSの精度の高さ
一番重要なのはGPSの精度です。受信状態が良好であれば誤差は2m程度になりますが、受信状況が悪いと数百mもの誤差が発生する場合もあります。精度が悪いと、管理者が地図の画面を見たときに、ズレが生じて逆に連携が取りづらくなることも考えられます。そのため、なるべく精度が高く、正確に位置情報が把握できるものを選びましょう。
取り付けやすさ
カーナビやドラレコにGPSが搭載されていない場合、後付けでGPS発信機を取り付けることになります。シガーソケットに挿すだけなど、簡単に取り付けられるタイプであれば、乗車する車両にデバイスを脱着するだけですし、リース車やレンタカーへも柔軟に取り付け可能なため、流用性が高く便利です。
大きさやデザイン
業務に使う社用車へ取り付ける場合、ドライバーや同乗者にとって邪魔にならないよう、あまり場所を取らない大きさや、一目で使用方法がわかるデザインであることも重視したいポイントです。
バッテリーのもちの良さ
充電しても長時間の利用ができないと途中で追跡が困難となります。車両を利用する時間、稼働状況などを考慮し、一度の充電で何時間ぐらい利用可能か、必ず確認しましょう。
位置の検索方法
検索方法には自動で追跡できる自動追跡タイプと必要な時だけ位置情報が確認できる手動追跡タイプがあります。社用車の私的利用を認めている場合は、プライバシーを守るという点で後者の方が良いかもしれませんが、業務時もオフにしたまま、電源を入れ忘れたというようなことも考えられますので、総合的には取り外しがしやすい自動追跡タイプの方が使い勝手が良いと言えるでしょう。
アラート機能があるとなおよし
災害時や緊急対応などを想定し、アラートやメッセージ機能があると安否確認もスムーズになります。
●業務改善や効率アップにつながる、追跡した走行ルートを記録する機能
また、リアルタイムの位置情報だけを把握するだけでなく、1日の走行ルートを自動で記録できる機能が搭載されていれば、前述したように配送ルートの見直しと最適化、業務の効率化、労働時間の見直しなど、働きかたの改善や営業効率アップの施策が検討できるようになります。
GPS発信機で注意すべきこと
業務の改善や最適化を実現するのに非常に便利なGPS発信機ですが、取り付け状態が悪い、または地下や山奥など、電波が不安定な場所をそうこうしている場合、精度が落ちてしまう恐れがあります。説明書などをしっかり確認し、外れたり、位置がずれたりしないよう、確実に取り付けましょう。
GPSアプリを使うのもアリ
「新たにデバイスを導入するのはコストがかかるし、使い方を覚える手間もかかってしまう…」そんな時は、スマホに搭載されたGPS機能を利用したアプリを活用してみましょう。現在地の確認、行動記録も確認することができます。
GPSアプリの選び方
こちらもGPSを搭載した車載器と同様に、GPSの精度を優先して選びましょう。また、誰でも簡単に取り扱える操作性の高さも重要なポイントです。
法人企業におすすめ!GPSで車両の位置情報を追跡できるサービス比較表
法人企業におすすめ!GPSで車両の位置情報を追跡できるサービス8選
クラウド車両管理システムSmartDrive Fleet
「経営者が使いたい法人向け車両管理サービス」「ドライバーが使いたい法人向け車両管理サービス」にも選ばれ、幅広い業界・職種で支持を得ているSmartDrive Fleet。企業のあらゆる課題を解決するための高精度な機能を多数搭載し、常にそれらをアップデートしている、“進化する”車両管理サービスです。シガーソケットに挿すだけの手軽なデバイスから、動画とセットで記録できる高品質なドライブレコーダーまで、目的や用途別によって最適なデバイスを選べます。他社のシステムとも連携できるため、社内での管理や業務効率を格段と向上させることができます。
車両管理・アルコールチェックの課題解決をSmartDrive Fleetがサポートいたします。以下から気軽にご相談ください。
BUSINESS NAVITIME 動態管理ソリューション
出典:株式会社ナビタイムジャパン「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」
地図アプリで有名な「NAVITIME」のビジネス利用向けが動態管理ソリューションは、VICSとナビタイム、独自のプロープ交通情報をもとにした解析精度の高い渋滞予測、カーナビアプリで培ったルート検索技術が強みです。
【サービス概要】
提供企業 株式会社ナビタイムジャパン
無料トライアルあり
主な機能
- 作業情報や案件情報をもとに簡単に作成できる「配車計画」
- スマホから送信される情報でわかる「車両位置・ステータス確認」
- エクセルやCSVファイルから簡単に取り込める「顧客情報管理」
- 複数人の作業者に位置情報付きで一斉に送れる「メッセージ送信機能」
- ステータス報告や移動履歴を自動に蓄積し作成できる「自動運転日報」など
料金:要問い合わせ
Cariot(キャリオット)
出典:株式会社フレクト「Cariot 公式サイト」
モバイルアプリからOBD-IIタイプ、ドラレコ搭載型から選べる動態管理システム。車両の現在地・目的地への到着時間・停車場所での待機時間、長時間運転など様々な情報をリアルタイムで把握できます。
【サービス概要】
提供企業 株式会社フレクト
無料トライアルあり
主な機能
- 車の現在地、目的地の到着時間、停車場所の待機時間などがひと目でわかる「DriveView」
- リアルタイムで更新される「エリアマップ」
- オンラインで予約できる「車両予約」
- どの順番でいつまでに目的地へ到着すべきかなど、予定が立てられる「配送計画」
- 急加速・急減速・急ハンドル・速度超過など、危険操作を検知する「危険運転検知」など
料金:導入費用0円+契約台数とアカウントに応じた月額費用
※申し込みは5台から、その他、要問い合わせ
docoですcar NEXT
出典:ドコモ・システムズ株式会社「docoですcar NEXT 公式サイト」
NTTの基地局を活用したドコモ・システムズが提供する「docoですcar NEXT」は、運行管理業務を総合的に支援する法人向けクラウドサービスです。トラックやバス、営業車をはじめ、建機車両や消防車など、多様な業種で利用されています。約3,000社、10万台以上の実績を誇り、動態管理以外にも安全支援やアルコールチェック、バスナビなど、オプションサービスも充実しています。
【サービス概要】
提供企業 ドコモ・システムズ株式会社
主な機能
- 社用車の運行位置や業務状態をリアルタイムに把握する「位置情報機能」
- 業務の適正化や効率化に向けて活用できる「走行履歴」
- 管理者とドライバーがコミュニケーションしやすい「メッセージ連絡・ブザー連絡・ステータス通知」など
料金:標準プラン3,400円〜 スマホ版は1,800円〜。
Linkit Maps
出典:株式会社ACCESS 「Linkit Maps公式サイト」
位置情報連携を中心にしたチャットツールがメインのサービス。流動的な現場で使える機能が充実しているので、グループ間での連携がスムーズになります。また、GPSを活用した動態管理も可能です。
【サービス概要】
提供企業 株式会社ACCESS
主な機能
- GPSを活用した「動態管理」
- 「ファイル共有機能」
- 状況がすぐにわかる「ステータス表示」など
料金:ベーシックプランは月額550円、エントリープランは1,540円、ビジネスプランは2,200円
ODIN 動態管理
出典:株式会社オンラインコンサルタント「ODIN動態管理 公式サイト」
スマホのGPS、Wi-Fiの現在地情報を把握・追尾し、ドライバーの現在地を地図上で示してくれるODIN動態管理。スマホから全ての操作が可能なため、PCに専用のシステムやソフトを入れる必要はありません。分かりやすい料金体系もポイントです。
【サービス概要】
提供企業 株式会社オンラインコンサルタント
無料トライアルあり
主な機能
- GPSを活用した「現在位置情報把握機能」
- ドライバーの配送状況を荷主・クライアントへ共有できる「位置情報共有」
- スマホと連動した「自動運転日報」
- 決められた時間に決められた場所にいる・いないを知らせる「アラーム機能」
- 配送状況がわかる「配送先管理」など
料金:月額1ユーザー1,200円
ロジこんぱす Lite
出典:株式会社システック「ロジこんぱす Lite公式サイト」
OBD-IIタイプとシガーソケットに挿すタイプ、二つの端末で利用できる動態管理システムです。いずれもGPSを活用した位置情報が管理画面で確認できます。
【サービス概要】
提供企業 株式会社システック
主な機能
- 10分間隔の定期通信により位置情報を確認する「現在位置表示」
- 速度超過・急加速・急減速のイベントを検出し、地図上で示す「検知機能」
- 走行実績や燃費などの情報を日報や月報で出力できる「運転日報・運転評価表」
- イベント発生位置・判定位置を確認できる「走行軌跡」など
料金:要問い合わせ
Vehicle Assist(ビークルアシスト)
出典:パイオニア株式会社「Vehicle Assist公式サイト」
車載器は通信ドライブレコーダータイプやカーナビタイプなど、4種がラインナップ。用途に合わせて選ぶことができるVehicle Assist。車載機器に特化した電機メーカーが培ってきた高技術な機器により、安全かつ正確な動態管理が実現できるはず。
【サービス概要】
提供企業 パイオニア株式会社
主な機能
- GPSを活用し、リアルタイムでの位置情報やステータスを把握できる「動態管理」
- 高精度な走行ログデータをもとに自動で作成する「日報の自動作成」
- 運転傾向や車両の利用状況などを分析する「安全運転支援レポート」
- 危険運転を検知すると端末からドライバーにアラームで警告する「危険運転への警告」など
料金:3プランあり。端末購入プランは初期導入費用と月額980円〜。
目的と用途で選ぼう
ここまで紹介してきたように、企業にとってGPSでの車両管理は非常に重要なものです。業務上の多くの課題を解決し、現状を改善したいと考えている企業、または管理者の方は、コストや目的、用途に合わせて導入を検討してみてはいかがでしょうか。