約500台の車両を利用も、安全運転推進と管理効率化に妥協なし。すべては会社と社員を守るため。

約500台の車両を利用も、安全運転推進と管理効率化に妥協なし。すべては会社と社員を守るため。
フジ住宅株式会社
業種
建築・不動産業
管理車両台数
487台
社員数
949名(連結1,262名)*パート社員含む
事業内容
分譲住宅、住宅流通、土地有効活用、賃貸及び管理、建設関連

関西圏を中心に住宅に関する事業を幅広く展開されているフジ住宅様。営業活動において日々多くの車両が稼働していますが、稼働台数が多ければ多いほど、どうしても事故のリスクは高まってしまいます。少しでも危険を回避し、社員の安全を守るために、車両前後が録画可能なドラレコタイプの車両管理システムを導入。導入のきっかけから、安全運転の取り組み、そして今年度より義務化されたアルコールチェックに至るまで、総務部の納谷様にお話を伺いました。

インタビュイー:
フジ住宅株式会社 https://www.fuji-jutaku.co.jp/
総務部 納谷 佳子さま
導入サービス:SmartDrive Fleet ケンウッド製ドラレコ 483台 オプションレポート

関西圏での住まいのことなら「フジ住宅」

はじめに、フジ住宅さまの事業内容について教えてください。

フジ住宅は、関西圏を中心に戸建て住宅、マンション分譲、個人投資家向けの一棟売り、マンションやアパートの建築請負、賃貸アパートの販売事業などを展開しています。私は総務部に所属しています。総務部では車両関係の業務、固定電話や複合機など、社内のインフラに関わるものの準備、自社ビルの営繕関係の手配などを主に行っております。

今回、ドラレコ型の車両管理システムSmartDrive Fleetを483台導入いただきました。車両は主にどのような用途で使用されていますか?

担当者がお客様・お取引先様へ向かう際の移動や建築中の現場監理に利用しているのがほとんどです。幅広い地域に現場がありますので、常時100台以上の車両が稼働している状況です。

社員のため、社員の家族のため、お客様のために

車両管理システムの導入を検討しはじめた理由や背景について教えてください。

弊社では長年安全運転の強化に取り組んでいます。しかし残念ながら昨年度に人身事故が発生してしまいました。その車両にはドライブレコーダー(以下、ドラレコ)等は特に設置していなかったため、事故後の検証や保険会社とのやりとりに多くの時間がかかってしまったのです。本件をきっかけに、「ドラレコを設置して事故対応の徹底に努めよう」という声が営業部門から上がりました。また、事故の際に運転日報の提出を求められたのですが、当時は手書きで日報を記録していたため、内容に不備があったり、抜け漏れがあったりすることがあり、提出書類として万全とは言えない状態でした。このままでは会社としてもマネジメント不足であることが否めませんし、事故の予防もできないため、早急な改善が必要でした。

以前から、テレマティクスや通信型ドラレコについて検討自体はしていたのですが、なかなかきっかけがなくて話が止まっていました。それが前述した事故により、一気に話が加速。装着するのなら通信型ドラレコで安全運転推進と管理効率化を両立しようと話を進めていきました。

営業部門から声が上がるというのは、なかなか珍しいパターンではないでしょうか。ドライバーさんからの「監視をされるのではないか」というネガティブな声を恐れている企業様も多くいます。

確かに営業管理をしている上席からの要望で導入の手続きを進めましたので、総務としては対応がしやすかったですね。

そもそもフジ住宅は、会社の経営理念に『社員のため、社員の家族のため』と掲げており、社員を何よりも大切にしていますし、当然ながら、お客様、取引先様を第一に考えた営業活動を行っています。そこへしっかり向き合うためには、事故の対応ひとつとっても、迅速かつ誠実な姿勢が求められます。ドラレコによる明確な情報があった方が素早く確実な対応が可能なことは、部門を問わず明確に社内全体に行き渡っているため、導入に関しても異論などなく、スピード感を持ってスムーズに進められたと思います。

SmartDrive Fleetを知っていただいたきっかけを教えてください。

もともと、「テレマティクスサービスを利用すると安全運転の推進に繋がる」ということは分かっていました。ですのでその前提で、通信機能のついたドラレコを探していたのです。SmartDrive Fleetは、数あるサービスの中で、上場企業の導入事例が多い点に好印象を抱きましたので、まずはお問い合わせをさせていただきました。

他にも弊社で契約している保険会社さんからも提携しているドラレコをご紹介いただいたり、リース会社さんからもご提案いただいたりしたのですが、最終的に決め手となったのはスマートドライブの迅速な対応でした。

私としては事故防止の観点からも早々に機器を導入し、運用をスタートさせたいという思いがあったのですが、コロナ禍による半導体不足もあり、全拠点分のドラレコをこちらの希望するタイミングで揃えらえる会社がなかなか無く…。

そんな中、スマートドライブさんは密にコミュニケーションをとってくださり、問い合わせから導入までのスピード感が圧倒的でした。そこが一番大きなポイントだったと思います。

4月からアルコールチェックが義務化されたこともあり、総務では「今後ますます道路交通法関連などの安全運転に関するルールが厳しくなっていくだろう」と感じており、一刻でも早く、スピード感を持って対応したいと思っていました。

ドラレコ型の車両管理システムであれば、万が一の事故発生時も、運転日報や証拠映像を素早く提出できます。会社としての責任を果たすためにも重要なことですので、様々な条件や要望を加味しつつ、スピード感を最優先しました。

正しい判断をするために役立った事故時の録画映像

現在、SmartDrive Fleetはどのように活用されていますか?

本格稼働が始まったのは6月からですので、今はまだSmartDrive Fleetで何ができるのか検証している状況です。

事故の把握という点では、既に導入して良かったと感じた事例があります。導入後に接触事故が発生したのですが、事故の連絡を受けて管理画面で状況と動画を早急に確認できたため、当事者と上長、保険会社とスムーズなやりとりを開始することができました。また、何もエビデンスとなるものがなければ、交通事故は自動車側が不利になり、過失割合が10:0になることも多いのですが、ドラレコの映像から、事故発生原因がわかり、最終的に5:5の判定に着地できました。「言った・言わない」という互いの主張に頼ることなく、しっかりと映像に残っていたことで公平かつ適切な検証ができ、非常に助かりました。

フジ住宅さまは以前より安全運転対策に非常に力を入れているとのことですが、どのような取り組みを実施されてきたのでしょうか?

10年以上前から安全運転の推進に力を入れて取り組んでいます。施策としては、一つは新卒の社員向けに1日かけて実施する教習所での講習です。もう一つは、事故を起こした社員を対象に、保険会社の方を講師にお招きし、1時間半くらいの研修を受けてもらうこと。また、年に二回以上事故を起こした社員については、教習所で研修を受けてきてもらっています。

それまでも大きな事故こそないものの、小さな事故は発生していました。ハインリッヒの法則にもあるように、こうした小さな事故を無くしていかなければ、いつか大きな死亡事故を起こす可能性が高くなります。会社としても『事故防止』『安全運転』を目指して、試行錯誤を繰り返して取り組んできました。

ハインリッヒの法則とは:
1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというもの。

出典:ハインリッヒの法則とは | 人事用語集・辞典 | 人事のプロを支援するHRプロ

それらの取り組みと安全運転教育の指標として、目安の一つにしているのが保険の割引率です。地道に安全運転強化へ取り組み続けた結果、少しずつ割引率が上がっていき、一昨年には最大に近い割引率になりました。地道で時間のかかる取組みではありますが、しっかり結果として現れているため、今後もSmartDrive Fleetを活用しつつ、精力的に事故防止対策を続けていきたいと考えています。

割引率もそうですが、安全運転の定着というものは、フジ住宅さまのように長い時間をかけて着実に取り組みを進められてこそ結果が出るものです。そうした観点でもSmartDrive Fleetがお役立てできればと思っています。

義務化されたアルコールチェック

2022年4月より白ナンバー車両においてもアルコールチェックが義務化されましたが、現在御社ではどのような運用を行っていますか?

基本は対面でアルコールチェックを行い、確認記録は紙で管理しています。直行直帰の社員には、携帯型のアルコール検知器をもたせています。

現在、運用面で困っていることはありますか?

どの企業の方もお困りのことだと思いますが、直行直帰の場合、時間が定時から大きくずれてしまうこともありますので、管理者が待ち続けるというシーンも少なくありません。また、検査結果に問題がなくても、検査時に「対面に準ずる方法で確認しなくてはならない」という運用は負担も大きいです。どのように改善すればいいのか頭を悩ませている部分ではあります。中には休日出勤しなくてはならないケースもありますが、管理者はそこにも予定を合わせなくてはなりませんから…。とはいえ、現行のルールでは対面またはそれに準ずる方法での確認が必須となっていますので、現時点ではこのような運用にするしかないというところです。

また、接待や懇親会などで帰りは代行を利用するときはどうするのか、車を置いて帰るケースはどうなるのか、別の車に乗り換えて運転するときは?など、様々なパターンで社内から問い合わせを受けるケースもありますが、運用が定まっておらず、常に手探りの状態です。

アルコールチェックの結果を全て管理者が確認するのは、現実的にもかなり手間がかかると考えています。スマートドライブとしても、少しでもお客様の負担を軽減できるようにしたいです。

弊社では社有車の8〜9割は直行直帰の可能性があります。今後は携帯型のアルコールチェッカーをすべてのドライバーに貸与しなくてはなりませんし、管理方法を効率的かつ有効な方法へと変えていく必要があります。現在は紙で管理しているため、どうしても一部で抜け漏れが発生してしまうのが課題です。

今後、車の稼働と連動できれば正しく把握ができますし、システムとの連携でチェックしていないドライバーがいれば通知が届く仕組みがあれば、確実に実施できるのではないかと思うので、スマートドライブさんには今後も期待したいところですね。

お客様の中には、自社のRPA(PC上で行う業務をロボットで自動化する技術)を利用して、アルコールチェックのデータとSmartDrive Fleetで取得した走行データを突合し、アラートを出す仕組みを作られた方もいらっしゃいます。私たちも今後、お客様のニーズに合わせて機能のアップデートをしていきますので、御社に役立つ情報を随時、提供させていただきます。

ありがとうございます。幅広いお客様の知見、情報を共有いただけるところも、スマートドライブさんの良いところだと思っています。今後もぜひ良い事例があれば教えてください。

安全運転をしている社員がちゃんと評価されるように

今後、SmartDrive Fleetをどのように活用していきたいですか?

SmartDrive Fleetによって公平に判断される運転診断を活用したいです。スコアが悪いスタッフについては最適な指導に活用していきたいと考えています。また、今までは急操作の多いドライバーばかりに目を向けていましたが、これからはSmartDrive Fleetで安全運転をしているスタッフをピックアップし、しっかりと評価ができるようにしていきたいですね。

最後の質問です。フジ住宅様が思うスマートドライブのおすすめポイントを教えてください。

一番のポイントはやはりスピード感。提案のスピードが非常に早かったからこそ、社内調整も素早く進行できましたし、導入後も運用マニュアルだけでなく、安全運転に活かす方法をアドバイスいただいたり、他社事例を教えてもらったり、私たちに合わせた実用的な活用方法を丁寧に説明してくださって、本当に助かりました。多くのお客様を抱えてらっしゃるスマートドライブさんだからこそ、知見や情報力が多く蓄積されているのでしょう。これからも頼りにしています!

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導入事例をまとめてご紹介

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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。

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