営業車の人身事故をゼロに。スタッフに少しずつ安全運転体質を定着させた、意識改善への取り組みとは

営業車の人身事故をゼロに。スタッフに少しずつ安全運転体質を定着させた、意識改善への取り組みとは
株式会社すいぱと
業種
メンテナンスサービス
管理車両台数
25台
事業内容
給排水設備工事全般
地域
千葉
従業員数
72名
活用目的
安全運転強化 / 法令遵守
利用デバイス
シガーソケット型

緊急の依頼が多く、大きな車両を扱う業務では、焦りなどから事故が起きやすいもの。水回りのメンテナンス業務もそのうちの一つ。事故を誘発しやすい条件下であっても、事故削減と保険料の改善を実現した株式会社すいぱと様。社内での取り組みや安全運転ができる運転者の特徴など、車両を業務利用する企業が安全運転指導をする上で意識したい点を伺いました。

導入サービス:SmartDrive Fleet シガーソケット型デバイス、安全運転診断レポート

部品交換から工事まで、水回りの問題を幅広く解決

貴社の業務内容とご担当業務についてお教えください。

株式会社すいぱとは、緊急の水道メンテナンスを中心に、器具交換や蛇口交換などの比較的簡単なものから、漏水調査や排水詰まり、給水・給湯・排水管の改修工事まで、水回り全般の施工を行っている会社です。

千葉県の市川市河原に本社、行徳にコールセンターがあります。営業所は千葉県内の他に、埼玉県、東京都内にも設置されており、幅広く首都圏のお客様にサービスを提供しています。

コールセンターでの主な業務は、お取引先様とのやり取りを管理・調整することと、コールセンターで修繕のご依頼をいただき、注文を各現場に発注することです。ご依頼の9割以上が法人様との継続的な取引であるため、お客様との関係性をより強化・発展させていきたいということを念頭に日々活動しております。

普段、車両はどのような用途で使用されていますか?

営業車としての使用がメインとなっています。市川市にある本社とその他4つの拠点を合わせて25台所有しています。

緊急時の対応をさらに早く

車両管理システムの検討を始めた背景を教えてください。

「コールセンターからの発注を効率化したい」と考えたことが導入検討のきっかけです。これまで緊急のお問い合わせ時は、お客様から電話を受け、コールセンターで現場スケジュールを確認し、それから現場に電話をすることで調整していました。代表に相談したところ、「どこに車があるのか、システムで分かったら手間が省けるのではないか」と提案いただき、本格的にサービスを探し始めました。

弊社では、作業内容や案件、現場スタッフの1日の予定を管理するシステムを利用しており、そこで現場スタッフの次の行動を大まかにイメージすることはできています。しかし、「実際に今どこにいるのか」など、スタッフの詳細な動向はわかりませんでした。そのため緊急の案件やスケジュールの組み替えが発生した際、タイムリーに動きがわかるSmartDrive Fleetを活用すれば、よりスムーズに対処できるのではないかと考えたのです。

位置情報管理という点では、他にもGPSを利用した簡易なサービスもあると思うのですが、「SmartDrive Fleetにしよう」と思っていただいたポイントは何でしょうか?

運転スコア機能です。作業効率化を目的としてシステムを探していたのですが、ホームページを拝見して、安全運転にも効果がありそうだと感じました。実は、安全運転管理についてはずっと課題感があったのですが、普段の業務もあり、その対応を難しく感じていたのです。

保険会社も驚嘆!事故削減を実現した継続的な取り組み

普段からご活用いただいている機能を教えてください。

現場のスタッフは、ドライバー用アプリ(SmartDrive Fleet Driver)を利用して、毎日運転時の走行履歴を確認しています。管理者側は、管理画面上で急操作の発生場所や、加速・減速・ハンドル操作のスコアを確認しており、スタッフにもスコアを意識した運転を心がけるように呼びかけています。

具体的にはどのように確認を実施していますか?

安全運転度合いがわかるオプションレポートを毎日現場スタッフに向けて発信しています。レポート上でスコアの現状を確認し、80点を下回っているスタッフがいた場合には、その状況を詳細に聞き合わせます。特にスコアが振るわないスタッフに対しては、原因を掘り下げて事実確認をします。本人にも話を聞き、今後気をつけるべきことを話し合います。

本人と話し合う際には、データを用いて具体的に話せる点が助かっています。

導入当初は、私も含めて運転スコアが低い状態でしたが、取り組みを毎日継続していくことで、みんなの意識が少しずつ変わっていき、結果も徐々に向上していきました。それで自信がつき、安全運転イベントにも参加してみたところ、良い結果を残すことができました。実際に事故件数も減少していて、保険会社の方に驚かれたほどです。

スコアを意識した運転というのは、すぐにスタッフの皆様に浸透したのでしょうか?

導入当初はなかなか考え方を変えられないメンバーも多かったため、根気強くスタッフと話し合いました。事故件数も導入直後は大きな変化がなく、「導入して終わり」ではないことを実感しました。

ただ、事故があった際に、「どんな運転だったのか」をSmartDrive Fleetで振り返ってみると、やはり運転スコアが低いことや、急ハンドルの回数が多いなどの特徴があることがわかったのです。

「どのような運転だと事故が起きやすいのか」を具体的に会話できるようになったことで、スタッフたちも迷わずに「こういった点を気をつけて行けば良いのか」ということを認識できるようになっていき、事故件数が徐々に減ってきました。今では、スタッフから直接「スコアを見て運転することで、事故が減って良かった」というような声も聞いています。

具体的にはどれくらいの事故件数の変化がありましたか?

ひどいときには、大小含めて月に数件ほど事故が起きていました。特に大きな車両では、左側のスライドドアを内輪差で擦ってしまうという事故が多かったですね。しかし、SmartDrive Fleetを導入してからは、曲がる際に減速や適切なハンドル操作を意識するようになり、車体を擦ってしまう事故は大幅に減少しています。意識をするだけでも大きく変わるのですね。

現場では緊急対応が多いのですが、SmartDrive Fleetを導入してからは、人身事故はゼロになり、保険の割引率も大幅に改善されました。

運転技術だけではない、安全運転に必要な資質

安全運転促進に向けてのコミュニケーションを取る中で、スコアが高い方の特徴など、何か気づかれたことはありますか?

緊急案件に対応することが多い現場というのは、様々な選択の連続です。そのような状況下でも物事を落ち着いて処理できるスタッフは、比較的スコアも高く、安全運転ができていると思います。他にも、車両の中には、現場で使用する道具が沢山しまってあるのですが、その道具の整理整頓ができているスタッフは事故が少ないように感じます。

また、失敗を次に活かせているスタッフは、安全運転スコアもどんどん改善の方向に向かう傾向があります。

反対に、すぐに慌ててしまう方や車内の整理整頓ができていない方は、事故を起こしやすい傾向があると思います。

運転テクニックだけでなく、仕事に対するマインドや姿勢も運転に通じているのですね。

長年の課題解消へ。継続的な取り組みへの意気込み

今回すいぱと様は、全国安全運転イベントにて、見事上位入賞を果たされました。感想と今後の抱負について一言いただいてもよろしいでしょうか?

まだまだ改善の余地があるスタッフもいますが、賞をいただけたことを大変嬉しく思います。我々が取り組んできたことは間違っていなかったという自信を得られました。

また、このイベントをきっかけに、社内でも運転スコアの上位者を各部署1名ずつ選んで表彰するようになりました。弊社にとって事故は長年の課題だったので、本当に助かっています。

これからも取り組みを継続し、安全運転についてもっと意識を高めていこうと思います。

筆者紹介

株式会社スマートドライブ
編集部

株式会社スマートドライブ編集部です。安全運転・車両管理・法令遵守についてわかりやすく解説します。株式会社スマートドライブは、2013年の創業以来、「移動の進化を後押しする」をコーポレートビジョンに掲げ、移動にまつわるモビリティサービスを提供しています。SmartDrive Fleetは、1,700社以上への導入実績があり、車両に関わる業務の改善や安全運転の推進などに役立てられています。また、東京証券取引所グロース市場に上場しています。 SmartDrive Fleetは情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度「ISMS認証(ISO/IEC 27001:2013)」を取得しています。

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導入事例をまとめてご紹介

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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。

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