運転技術の底上げへ!安全運転の責任者会議から導き出したSmartDrive Fleetの活用法
- 業種
- 障害・高齢・児童福祉サービス事業
- 管理車両台数
- 82台
- 事業内容
- 障害者支援施設、特別養護老人ホーム、認可保育所
- 地域
- 栃木
- 従業員数
- 233名
- 活用目的
- アルコールチェック / 安全運転強化
- 利用デバイス
- ドライブレコーダー型
安全運転管理者の選任義務違反に対する罰則が強化されるなど、企業はこれまで以上に安全運転管理を求められるようになりました。安全運転がより重要視される中、高い安全運転意識を持ち、献身的に安全運転促進に取り組んでいる社会福祉法人足利むつみ会さまに、社内での活動や取り組みにおいて大切なことをお話いただきました。
インタビュイー:社会福祉法人足利むつみ会 高久保様 田山様 阿由葉様
導入サービス:SmartDrive Fleet (ユピテルドラレコ)
地域福祉を幅広く支える足利むつみ会様
はじめに、御社の事業内容をお教えください。
足利むつみ会は、主に障がいをもつ方や高齢者の支援と保育園の運営を行っています。当社の事業は、授産施設という障がいのある方に対して仕事を提供することからスタートしました。障がい者向けの事業を進める中で、高齢者にも分野を拡大し、特別養護老人ホームを営んでおります。さらに、今ではふくい保育園を開設しています。このように、子どもから高齢者に至るまで、福祉に関する様々な事業を展開する法人です。
業務の中でどのように車両を使用しているのでしょうか?
車両は主に利用者さんの送迎に使用しています。その他では、相談業務を担う職員がご自宅を訪問する際や、外出を伴う活動や職員の出張、就業継続支援事業等に係る作業での移動や納品などの手段としても使用しています。
具体的な安全運転指導と車両管理の効率化を目指して
SmartDrive Fleet導入のきっかけを教えてください。
当社では、毎月10名ほどの安全運転の責任者で会議を行っています。会議を通して事故防止や車両管理に関する取り組みは行ってきましたが、車両の配車や位置情報、継続できる安全運転管理に対して、ずっと課題を感じていました。特に安全運転に関しては、運転を直接見ていないため、どのように運転指導を行えば良いのかが曖昧でした。繰り返し事故が起きないように職員の運転技術を底上げしていきたいが、どのように対応すれば良いのか分からない…と頭を抱えていたのです。
そんな時に、あるオンラインセミナーでSmartDrive Fleetが紹介されているのを拝見し、多くの介護福祉施設で活用事例が出ていることを知りました。そこでSmartDrive Fleetであれば、運転操作などの具体的な運転指導ができるのではないかと思いました。また同時に、車両の台数とドライバーが増えるにつれて管理が難しくなり、事故や整備不良のリスクが高まってきたため、導入を進めました。
車両管理はこれまでどのように実施していたのでしょうか?
車両利用の実態については、ホワイトボードを使用して管理していました。乗車の際にホワイトボードに使用記録を書くのですが、記載のために事務所に立ち寄る必要があり、面倒に感じていました。整備に関しては、先ほどお伝えした月に一度の安全運転の責任者会議で確認をしています。
毎月の責任者会議。変わらないものと変わったもの
責任者会議について、もう少し詳しく教えてください。
各事業所から各1〜2名の職員を選出し、それぞれの事業所の課題や車両の整備状況、車検情報、事故事例などを共有しています。この会議を始めたきっかけは2つあり、1つは車検情報の共有漏れでした。共有不備により車検切れを起こしてしまい、車両を利用できない期間ができてしまったのです。2つ目は、事故が発生した際に、その検証をする場がなかったということです。
この会議は、安全運転やその取り組みに関する情報を法人全体に周知する場としても役立っています。各部署に車両の管理を任せていると、取り組みにどうしても差が出てしまいます。
車両台数が増え、安全運転管理者を置くべき事業所も増えてきたので、法人全体で安全運転管理に取り組む必要を強く感じています。今後は、全職員に対する研修などにも取り組んでいこうと活動しています。
御社の安全運転への意識の高さを感じます。SmartDrive Fleetを導入したことで、会議の内容や方法などに変化はありましたか?
基本的に行っていることは変わらないのですが、SmartDrive Fleetを導入してからは、責任者会議で毎回、安全運転診断レポートをチェックするようになりました。3ヶ月間の運転スコアの平均値や急操作の件数、ランキングが表示されますので、それぞれの数値を見ながら、事業所ごとに先月と比較・検証をしています。
事故事例だけではなく、事故になる前のヒヤリハットの情報を共有できるようになったのは、大きな変化ではないでしょうか。
また、アラート機能も活用しています。各管理者に通知されるアラートを元にアドバイスなど、運転指導を実施しています。運転診断機能を使用し始めて、安全運転に関する意識は確実に高くなりました。
スコア改善・管理の効率化など、着実に効果を実感
システムを使用した安全運転推進に関して、社内から反発の声などはありませんでしたか?
導入直後は、ドライバーから「監視されているようで運転が怖くなった」という話もありましたが、3ヶ月程経つと、「監視のためではない」ということを体感として分かってくれたようで、そのような声は聞かなくなりました。
また、最初はなかなか運転スコアが上がらなかったドライバーもいましたが、スマートドライブのカスタマーサクセスの方にフォロー方法についてのアドバイスをいただいて、とても助かりました。具体的な注意点を伝えることで徐々にドライバー自身もコツをつかみ、実際に点数が上がって行くのは、見ていても嬉しかったです。
今後は、高得点の時どのような運転をしているのかということにも着目し、良い部分のフィードバックや、法人全体への共有も行っていきたいです。
車両管理の効率化について、導入後変化した点はありますか?
車両予約機能を活用することで、運用が格段に効率化しました。以前のホワイトボード管理では、車両の状況を確認しに行くという作業そのものが非常に面倒で、非効率でした。今は、使用する車両には予約が入っているため、パソコン上でどこからでも、空いている車両を探せるようになっています。
また、以前課題であった車検管理についても、車両情報管理機能を活用することで、一目で一覧の確認ができるようになりました。
それは良かったです。車両情報管理はリマインダー機能で期限前通知を出すことも可能ですので、ぜひ合わせて活用を検討いただければと思います。
安全運転管理者のアナログ業務をDX!
2022年からアルコールチェックが義務化されました。御社ではどのように対応されていますか?
1日2回、検知器を使用したアルコールチェックを実施しています。また、安全運転管理者を置く必要のない拠点では、目視で確認をしているところもあります。
課題は、その記録の方法と保管です。当法人では運転日誌として全拠点共通の紙の書式を利用しているのですが、その部分にアルコールチェックに関する項目をそのまま追加してしまうと、関係のない拠点にとっては、不要な項目が増えすぎてしまいます。そのため、アルコールチェック記録と運転日誌は現在別の書式を用意しています。
他にも、頻繁に車両を使用する人には、手で記入する項目の少ない別書式を用意しているので、結果的に管理すべき紙の種類が増えてしまって…。
そこで2023年を目処に、全ての紙をデータ管理に移行したいと考えています。
まさにSmartDrive Fleetがお役に立てるポイントではないでしょうか。
おっしゃる通りです。SmartDrive Fleetのアップデートによって、アルコールチェック記録についても、より詳細に実施できるようになりました。法人全体としての取り組みはこれからですが、すでに安全運転責任者のメンバーを中心に、試験的にデータでの記録と保管を始めています。
問題なければ、このまま2023年中には全職員分のアナログ管理を脱却したいと思います。
プロジェクトが成功するよう、弊社も一丸となってサポートいたします。本日はありがとうございました。
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導入事例をまとめてご紹介
SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。