Wi-Fi対応、スマホと連携できるドライブレコーダー9選
最新型のドライブレコーダーには、ネット接続が可能となる「Wi-Fi(無線LAN)」を搭載しているものが数多く発売されています。カーナビならまだしも、動画の撮影を目的とするドライブレコーダーにWi-Fiを搭載する利点が今一つ分からないという方もいるかもしれません。
そこで今回はW-Fi搭載型のドライブレコーダーに注目し、各メーカーから発売されている商品の機能や仕様を紹介します。Wi-Fiが備わっていることにより、通常のドライブレコーダーと比較してどれだけのメリットがあるかを紐解いていきましょう。
SmartDriveドライブレコーダーのご紹介
SmartDrive Fleet の通信型ドライブレコーダーのご利用料金やデバイス詳細だけでなく、活用事例に関してもご紹介いたします。
ドライブレコーダーにWi-Fiを搭載するメリット
Wi-Fiを搭載することによって、ドライブレコーダーはとても便利になります。もっともわかりやすいメリットは「手持ちのスマートフォンと連携できる」ということです。
カーナビの画面を通して動画の内容を確認できるドライブレコーダーなら問題ありませんが、もし液晶画面と一体型のものであれば、その形状はとても大きくなってしまいます。ご存じの通り、ドライブレコーダーはフロントガラスの上部に設置します。画面が大きいほど運転中の視界を妨げやすくなるため、大画面で映像を確認できても煩わしさが勝ってしまうのです。
そんな問題を解決するため、Wi-Fi搭載型のドライブレコーダーではネット接続を利用し、スマートフォンの画面から動画の内容を確認します。この方法によりドライブレコーダーに大きな液晶画面を搭載する必要がなくなり、操作もスマートフォンのタッチパネルで行えるため一石二鳥となるのです。
デメリットとしては、無線LANを活用しているため接続が切れやすいこと。とはいえドライブレコーダーの本来の目的は、事故の状況や風景を録画することなので、接続が切れても本体が動いていれば気にしない方も多いでしょう。
検索サイトや大手通販サイトで「Wi-Fi搭載 ドライブレコーダー」と検索すれば、多数の商品がヒットします。Wi-Fi搭載の商品を購入すれば、後は手持ちのスマートフォンやタブレットに専用のアプリをダウンロードして操作するだけ。動画の記録に使用するmicroSDやSDカードをわざわざ取り出す手間もありません。
Wi-Fi搭載型のドライブレコーダー9選
1. DRY-WiFiV3c(ユピテル)
- 画素数:300万画素(CMOS)
- 参考価格:¥19,800(Amazon)
- 株式会社ユピテル 公式 DRY-WiFiV3c
- Amazon| DRY-WiFiV3c
国内ではドライブレコーダーの売り上げが常に上位にあるユピテル(Yupiteru)。そのユピテルもWi-Fi搭載型のドライブレコーダーを発売しています。専用のアプリである「DRY-WiFi Remote TypeB」をAndroidかiOSに対応したデバイスにインストールして使用。アプリは無料で提供されているため、クレジットカードなどの登録は必要ありません。
このアプリでは録画ボタンや静止画像記録モード画面などが表示されるため、動画による撮影はもちろんのこと、ドライブレコーダーのカメラを通して静止画像撮影も行うことが可能です。カメラが撮影する風景もデバイスの画面を通して見ることができるので、まさにリアルタイムで状況の確認が行えます。
【主な機能】GPS搭載、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載
2. DRY-WiFiV5c(ユピテル)
- 画素数:400万画素(CMOS)
- 参考価格:¥24,000(Amazon)
- 株式会社ユピテル 公式 DRY-WiFiV5c
- Amazon| DRY-WiFiV5c
こちらの商品もDRY-WiFiV3cと同様に、ユピテルが配信している専用アプリ「DRY-WiFi Remote」をデバイスにインストールしてリモート操作することができます。
ただし、こちらは「TypeB」が末尾に付かないため、間違えたアプリをインストールしないようご注意ください。※今のところ「DRY-WiFi Remote TypeB」に対応している機種はDRY-WiFiV3cのみとなります。(2017年9月25日現在)
専用のアプリとドライブレコーダーの接続方法は、「Local」と「Internet」の二種類あり、Localの場合は、無線LANが届く10mほどの範囲で手持ちのデバイスからドライブレコーダーを操作することができます。
Internetの場合は、ドライブレコーダーをテザリング(LTE通信など)やデータ通信端末(WIMAXなど)を活用してネット接続し、スマートフォン側は3GやLTE通信を使用してネット接続します。データのやり取りはインターネット上で行われるため、二つの機器がいくら離れてもリアルタイムで撮影の内容を確認することが可能です。
【主な機能】GPS搭載、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載
3. DrivePro 200 TS16GDP200-J
- 画素数:300万画素(CMOS)
- 参考価格:¥11,800(Amazon)
- トランセンドジャパン株式会社 公式 ドライブレコーダー 一覧
- Amazon| DrivePro 200 TS16GDP200-J
トランセンド(Transcend)は台湾で設立され、日本にも積極的にドライブレコーダーを輸出している海外企業です。この製品は専用のアプリである「DrivePro App」を使用して、スマートフォンからリモート操作することができます。AndroidとiOSの二つに対応しているため、国内で販売する最新スマートフォンのほとんどにインストールすることが可能です。
トランセンドはmicroSDやSDHCカードの開発企業として有名なため、搭載する記録メディアも当然トランセンド社製。ドライブレコーダーは書込み頻度が多いため、耐久性に優れたMLC搭載のmicroSDを使用することで、安心して動画の記録を残すことができます。
4. DrivePro 50 TS16GDP50M(16GBタイプ/トランセンド)
- 画素数:300万画素(CMOS)
- 参考価格:¥10,215(Amazon)
- トランセンドジャパン株式会社 公式 ドライブレコーダー 一覧
- Amazon| DrivePro 50 TS16GDP50M(16GBタイプ)
トランセンドのWi-Fi搭載型ドライブレコーダーの中で最もコンパクトなタイプです。もちろん専用のアプリをインストールすれば、AndroidやiOSが搭載したデバイスでリモート操作ができます。
「大口径f/1.8」の高画質カメラレンズを採用しているため、撮影環境の明るさに合わせて自動調整を行い、昼夜問わず景色の細部まで記録してくれます。
【主な機能】G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化WDR搭載
5. GDR E560(ガーミン)
- 画素数:370万画素(CMOS)
- 参考価格:¥26,800 (税別)
- ガーミンジャパン株式会社 公式 GDR E560
- Amazon| GDR E560
ガーミン(GARMIN)は、アメリカ合衆国で創業されたGPS機器のメーカーです。GDR E560は業界最小クラスのドライブレコーダーをキャッチコピーとしているため、前方の視界を妨げることなく快適なドライブを楽しむことができます。
また「前方衝突警告、車線逸脱警告、発進確認警告、スピードカメラアラート」などの運転支援機能が搭載していることも魅力です。
スマートフォンなどのデバイスにインストールするアプリは「VIRB® Remote Control App」となり、AndroidとiOSの両方に対応。アプリをインストールすれば、スマートフォンから「録画の停止と開始、設定変更、映像のライブプレビュー」などをリモート操作することができます。
【主な機能】GPS搭載、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化HDR搭載、LED信号機対応
6. GDR S550(ガーミン)
- 画素数:210万画素(CMOS)
- 参考価格:¥29,800(税別)
- ガーミンジャパン株式会社 公式 GDR S550
- Amazon| GDR S550
GDR E560と同様にそのコンパクトさに定評のあるドライブレコーダーです。インストールするアプリは「VIRB® Remote Control App」となるため、スマートフォンなどのデバイスから基本的な操作を行うことができます。
GDR S550は専用のリモコンも付属しているため、録画の開始や停止などの簡単な操作を、リモコン側で指示することが可能です。
【主な機能】GPS搭載、G(加速度)センサー搭載、映像鮮明化WDR搭載、LED信号機対応、リモコン付属
7 . DASH CAM F750(シンクウェア)
- 画素数:219万画素(CMOS)
- 参考価格:¥27,757(Amazon)
- THINKWARE Corporation 公式 DASH CAM F570
- Amazon| DASH CAM F750
シンクウェア(THINKWARE)はドライブレコーダーを開発している韓国のメーカーです。DASH CAM F750はWi-Fiの搭載はもちろんのこと、フルHD録画、GPS内蔵、運転支援機能など必要十分な技術が詰まっており、カメラの形状もコンパクトなのが魅力。
スマートフォンへインストールする専用のアプリは「THINKWARE DASHCam Mobile Viewer」です。AndroidとiOSに対応、デバイスの画面から録画している内容をリアルタイムで確認することができ、録画した映像のダウンロードや削除も可能です。
【主な機能】GPS搭載、G(加速度)センサー搭載
8. d’Action 360 DC3000(カーメイト)
- 画素数:1,353万画素
- 参考価格:¥47,000(Amazon)
- 株式会社カーメイト 公式 d'Action 360
- Amazon| d'Action 360 DC3000
名前にある「360」の数字は、360度の全方向を撮影できるという意味が含まれています。そのため、前方の光景だけでなく助手席の様子まで録画してくれる、旅のお供にはピッタリのドライブレコーダーです。
360度カメラは映像がどうしても曲面に歪んでしまうため、前方車両のナンバープレートなどがしっかり撮影できない可能性もあります。その一方で全方向であるため「突然の飛び出し」や「後方からの無理な追い抜き」などもしっかり記録として残せるのがメリットです。
この商品にはWi-Fiも搭載しており、カーメイトから「d’Action 360」という専用アプリが無料配布されています。スマートフォンからカメラの撮影操作、設定変更がワイヤレスで行え、インターネットを通してYoutubeやFacebookなどに360度動画を投稿することも可能です。取り外しも簡単で、アクションカメラとして郊外で使用することもできます。
【主な機能】360度全天周カメラ、駐車監視機能(オプション対応)、GPS搭載、G(加速度)センサー搭載、画像補正WDR搭載、LED信号機対応
9. RECO Sync Car and Portable Cam(エイスース)
- 画素数:不明(CMOS)
- 参考価格:¥19,352
- ASUS JAPAN株式会社 公式
パソコンの開発・販売メーカーとして知られているエイスース(ASUS)もWi-Fi搭載型のドライブレコーダーを開発しています。専用アプリの配布だけでなく、500GBのクラウドストレージサービスを用意するなど、ドライブレコーダーの枠を超えた活用法がユニークなポイントです。
カメラは取り外し可能。アクションカメラとしての役割を果たし、通常撮影だけでなくタイムラプス撮影など多彩な機能が搭載されています。もちろんGセンサーも搭載しているため、衝撃による事故時の状況などを鮮明に記録することができます。
法人向けドライブレコーダーご紹介記事はこちらからもご確認いただけます。
関連記事:スマホをドライブレコーダーに!おすすめアプリ7選と使い方紹介
商品別一覧表(2017年9月25日現在)
メーカー | 商品名 | 画素数 | 参考価格(Amazon) |
ユピテル | DRY-WiFiV3c | 300万画素CMOS | ¥13,664 |
ユピテル | DRY-WiFiV5c | 400万画素 | ¥24,000 |
トランセンド | DrivePro 200TS32GDP200A | 300万画素CMOS | ¥15,800 |
トランセンド | DrivePro 50TS16GDP50M | 300万画素CMOS | ¥10,215 |
ガーミン | GDR E560 | 370万画素CMOS | ¥26,800 |
ガーミン | GDR S550 | 210万画素CMOS | ¥29,800 |
シンクウェア | DASH CAM F750 | 219万画素CMOS | ¥27,757 |
カーメイト | d’Action 360DC3000 | 1,353万画素 | ¥47,000 |
エイスース | RECO Sync Car andPortable Cam | 不明CMOS | ¥19,352 |
「IoT(Internet of Things)」という言葉もあるように、あらゆる製品がネット接続できるようにモノづくりが行われています。ドライブレコーダーもネット環境に繋ぐことにより、便利な活用法がどんどん生まれる可能性があるため、Wi-Fi搭載型の製品は今後増えていくのではないでしょうか。
運転中に録画されたデータは、動画配信サイトなどでもよく視聴されているため、スマートフォンなどのデバイスを通して新しい世界が広がる可能性もあります。まだまだ斬新な活用法があるドライブレコーダーから目が離せそうにありません。