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企業が安全運転を徹底するための安全運転チェックシート完全ガイド

安全運転は、企業の運転業務において事故を未然に防ぎ、従業員や一般市民の命を守るために不可欠です。車両による交通事故は、物損だけでなく最悪の場合、死傷者を出してしまうような多大な損害を与える可能性があり、企業の信頼を失墜させる原因にもなります。
この記事では、企業が安全運転を徹底するための方法のひとつである「安全運転チェックシート」について詳しく解説します。

企業が安全運転を徹底するための安全運転チェックシート完全ガイド

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事故によるリスクや対応フロー、事故防止策をご紹介。事故対応チェックリスト付きで実際に事故を起こしてしまった際にも役立ちます。

安全運転の重要性

社会問題化した飲酒運転事故によって、安全運転への意識が高まっている

近年、飲酒運転やあおり運転が社会問題となったことで、安全運転に向けた法規制や危険運転撲滅について社会的な意識が今まで以上に高まり、企業に対する安全運転への責任がますます求められるようになりました。

直近では、2021年6月28日に千葉県八街市で発生したトラックによる悲痛な飲酒事故を受け、千葉県では飲酒運転の根絶を実現するための条例が施行、また、2021年11月10日には、「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令」が公布され、2022年4月1日から白ナンバー車両でもアルコールチェックが義務化となりました。なお、2023年12月からは飲酒運転防止をさらに強化するため、アルコール検知器を用いた酒気帯び有無の確認が必須となり、各企業で運用体制が構築されています。

しかしながら、企業がどれだけチェック体制を整えたとしても、ドライバー一人ひとりが日々、安全運転意識を持って乗務することがもっとも重要であることは変わりありません。最近では、2024年5月6日午後4時ごろ、群馬県伊勢崎市の国道17号で飲酒した状態でトラックを運転していたドライバーが対向車線にはみ出し、乗用車2台と衝突する危険な事故が発生。容疑者が運転前の勤務先でのアルコールチェック後に飲酒したことがわかり、大きな問題となりました。このような事故を引き起こさないためにも、企業は何をすべきでしょうか。

企業が求められる対応

道路交通法第74条では、車両などの使用者の義務――つまり、企業側には、一定台数以上の車両を使用する企業に対して、安全運転管理者や副安全運転管理者を選任し、事業所ごとに配置することが義務付けられています。安全運転管理者は、安全な運行を確保するために、ドライバーへの交通安全教育と運転指導、労務および体調管理、車両の日常点検、アルコールチェックを行うことが業務として定められています。

危険運転や交通事故を防止するには。ドライバーと管理者だけでなく、企業全体で安全運転に向けた取り組みを行うことが重要です。安全運転チェックシートは安全運転対策に向けた手段の一つとして活用することができるツールです。有効活用し、従業員一人ひとりの安全運転意識向上を目指しましょう。

安全運転意識向上のための「安全運転チェックシート」

安全運転チェックシートの活用

安全運転チェックシートは、運転業務におけるリスクを減少させるためのツールです。ドライバー自身の運転スキルを客観的に見直し、潜在的な事故リスクを早期に発見することが可能になります。また、チェックシートは運転者自身の意識改革にも役立ちます。企業はこのチェックシートを活用して、適切な指導や安全運転教育を実施しましょう。

チェックシートの基本的な項目

安全運転チェックシートには、おもに以下のような項目が含まれます。企業が活用する場合は、安全運転管理者に従い、所定の手順で確認・記録を行いましょう。

<運転前の点検>

  • タイヤの空気圧、ブレーキ、ライトなどの状態確認
  • シートベルトの適切な着用
  • ドライバーの体調チェック
  • 運転免許証の所持

<運転中の行動>

  • 速度制限、信号などのルール遵守
  • 周囲への交通確認
  • 急ブレーキ・急ハンドル・急加速などの急操作(危険運転)への意識

<運転後の確認>

  • 車両の状態確認
  • トラブルや異常発見時の報告

安全運転チェックシートの有効な使い方

安全運転管理者は定期的にドライバーへ安全運転チェックシートを配布し、セルフチェックを促しましょう。また、管理者や同乗者がドライバーの運転を評価する際にチェック項目として、同乗した際に気づいたドライバーの見落としや危険な挙動を把握し、フィードバックをすることで、ドライバーへ新たな気付きを与えることもできるでしょう。

無料で利用できる安全運転チェックシートの紹介

インターネットで検索すると無料でダウンロードできる安全運転チェックシートがいくつか提供されています。

今すぐ使える無料の安全運転チェックシート3選

一般車両向けの安全運転チェックシートは、日常的な使用がメインのため、誰でも簡単かつ直感的に使えるシンプルなデザインが好まれますが、トラックや業務車両向けのチェックシートは、点呼内容や日常点検項目など安全運転管理者が確認すべき項目を加えれば、一枚のシートで必要項目がすべて管理できます。自社の事業や目的に合わせてカスタマイズするなどして活用してください。

<NPO法人 移動ネットあいち 安全・安心運転チェックシート>

ダウンロードURL:https://idonet.or.jp/koushu/pdf/01%20untenchekku.pdf

運転前および運転中に注意すべき事項について端的にまとめられたチェックシートです。セルフチェックでの振り返りや、同乗者がドライバーの運転状況をチェックする際にも利用できます。

阪神高速 「運転管理シート・安全運転チェック項目」

ダウンロードURL:https://safetynavi.jp/oyakudachi/drive/sheet.html

営業車両などを保有する企業や事業所のドライバー向けに作られたワードファイルのチェックシート。出発前と帰社後に安全を確認する項目が記載されています。稼働状況がメモできる運転管理シートと併用できるほか、万が一の事故やトラブルに遭遇した際の緊急連絡先も掲載しています。

添乗指導チェックシート

ダウンロードURL:https://www.mnks.work/business/parking/014/parking014.png?attredirects=0

同乗者が客観的にドライバーの運転を判断することが目的のシートですが、ドライバーが自分の運転を振り返る際にも活用ができます。

まとめ

安全運転チェックシートは、企業がドライバーの安全を確保し、事故リスクを低減させるために有用なツールです。企業のリスク管理強化にもつながる、交通事故防止に向けた対策の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

筆者紹介

株式会社スマートドライブ
編集部

株式会社スマートドライブ編集部です。安全運転・車両管理・法令遵守についてわかりやすく解説します。株式会社スマートドライブは、2013年の創業以来、「移動の進化を後押しする」をコーポレートビジョンに掲げ、移動にまつわるモビリティサービスを提供しています。SmartDrive Fleetは、1,700社以上への導入実績があり、車両に関わる業務の改善や安全運転の推進などに役立てられています。また、東京証券取引所グロース市場に上場しています。 SmartDrive Fleetは情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度「ISMS認証(ISO/IEC 27001:2013)」を取得しています。

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