レッカー車の配車は1分でも早くなければならない。業務効率と出動率を向上させた車両管理システム導入のススメ

レッカー車の配車は1分でも早くなければならない。業務効率と出動率を向上させた車両管理システム導入のススメ
有限会社和気商店
業種
サービス業
管理車両台数
10台
社員数
-
事業内容
自動車整備業、ロードサービス

車に関する多種多様なサービスを展開している和気商店さま。同社のレッカー事業部は、保険会社が提供するロードサービスから依頼を受け、レッカー車の派遣を行っていましたが、車両の現在地がわからず、配車に手間取ってしまうといった課題を抱えていました。

そこで「リアルタイムの位置情報が把握できて、手頃な価格の動態管理サービス」を探していたところ、要望にぴったりフィットしたのがSmartDrive Fleet。本記事では、レッカー事業部で責任者を務める福光明彦さまに、導入の決め手から導入後の効果までを伺いました。

廃車の引き取りから解体、パーツの販売まで。車に関するあらゆるサービスを展開

はじめに、和気商店様の事業内容について教えていただけますか?

事業の柱となっているのは自動車の解体業です。弊社の強みは、国産車から輸入車まであらゆる車種の中古パーツやリビルト部品を取り寄せる、廃車を買い取る、買い取った廃車を解体して部品を販売する、海外へ輸出するなど、自動車に関して幅広い事業を展開しているため、ワンストップでさまざまなサービスが提供できるところです。現在はレッカー事業部でSmartDrive Fleetを利用しています。

レッカー車は事故やトラブルなどが原因で自力走行が不可能になった際に牽引する車と認識していますが、レッカー事業部ではどのような業務を担当されているのでしょう。

最近では各保険メーカーが提供する任意保険のほとんどにロードサービスが付帯されていますが、そのメーカーから依頼を受けて車を派遣するのがレッカー事業部の業務です。他部署でも車両を保有していますが、動態管理が必要なのはレッカー車のみのため、SmartDrive Fleetで管理をしています。

動態管理システムの導入を検討したきっかけ

動態管理システムの導入を検討されたきっかけを教えてください。

ロードサービスの依頼は、割とランダムに入ってくるもの。現場も依頼の頻度もその都度異なるため、事務所から離れた場所でトラブルが発生した場合、到着までに時間がかかることもあります。そんなとき、現場近くに出動可能なレッカー車がいると分かれば、事務所から指示を出してそのまま向かってもらうことができる。そうすれば配車の無駄も無くなり、作業効率も格段と上がるんじゃないか。…そう考えるようになって、動態管理システムの導入を検討し始めました。

基本的には事務所からレッカー車を派遣するのですが、作業が終わるたびに事務所と現場を往復しているとそれだけで時間が無駄になってしまいます。現在地が把握できれば、連携を取りながらスムーズにレッカー車が手配できるので、利用されるお客様の待ち時間も短縮できますし、不安な気持ちを素早く取り去ることができると思ったのです。

依頼は一日に何件ほど入るのでしょうか?

1日に10〜20件くらいはいただくでしょうか。依頼が重なることもありますし、いつ・どんなタイミングでどれくらいの依頼を頂戴するか、私たちも予想することが難しいのです。毎年8月は長期休暇を取る方が多く、車の利用頻度が高まるため、他の月と比べて依頼が急増します。今年度はコロナの影響でやや少なくはありますが。

それだけ件数があるということは、つねにどこかでレッカー車が走っているということですね。

そうですね。私たちは岡山に本社を構えておりますが、県内であろうと県外であろうと、時間が許す限りはどこへでも向かいます。

先ほども、後方で手配をされている声が聞こえました。

今まさにSmartDrive Fleetの管理画面を見ながら、ご依頼のあった住所に一番近い車を手配していました。

フル稼働でSmartDrive Fleetをご活用いただき、私たちも嬉しいです。

導入の決め手は、リアルタイムで位置情報が把握できること

動態管理システムにはデジタコを搭載したもの、スマホアプリで利用できるものなど、さまざまな機能を備えた製品が提供されています。多彩なラインナップの中で、スマートドライブのシステムを選んでいただけた理由を教えてください。

動態管理システムの導入にあたっては、何社か問い合わせて比較検討をしました。デジタコと連携しているシステムは便利ではありますが、コストが見合わなかったため見送りました。私たちが重視していたのは、リアルタイムの現在地が把握できることと値段が手頃なこと。この2つの欠かせない要望がぴったりとフィットしたため、SmartDrive Fleetを選びました。

同じ現在地を把握する機能として、他社の動態管理システムには30秒間隔で位置情報を把握するものもありましたが、30秒だと距離が結構ひらいてしまうでしょう。SmartDrive Fleetは、“いま”の場所が確実にわかる。そういう点でも魅力を感じました。

他社のシステムと比較検討された中で、決め手のポイントとなったのは?

端末の設置が簡単、リアルタイム性が高い、アプリと連動できる、この3点です。基本的に、固定ではなく乗り回しが多いので、出発時にドライバーがどの車番に乗車するか、ホワイトボードに直接記載しているんです。突発的な出動が多いので、すぐに車両予約機能の運用を定着させるのは難しいかなと。今後は運用を変えていくか、スマートドライブさんが自動で反映するようにアップデートしてもらえないかなと期待しています(笑)

ドライバーさんはみんなスマホを持っていらっしゃるのでしょうか?

お客様に直接電話で連絡することもありますので、個人情報を守るためにも全てのドライバーにスマホを支給しています。依頼もスマホに届くようになっています。電話で依頼が来たり、データで依頼が来たり、依頼経路がいくつもある分、スピーディに対応することが本当に重要です。クライアントである保険会社さまもお客様をお待たせさせないように、非常に気を使ってらっしゃいますから、とにかく時間が勝負なのです。

お問い合わせから導入いただくまでの間、サポート体制や運用で気になる点はございましたか?

とくに気になることはありませんでした。システム自体がシンプルで、直感的に利用できますし。

それは良かったです。ちなみにレッカー車にはデジタコ、アナタコ、どちらを搭載されているのでしょう?

営業ナンバーを取得しているレッカー車にはコスト観点からアナタコを搭載しています。

アナタコだと動態管理はできませんが、デジタコを搭載するとなると初期費用も高額なため、簡単に導入することができないのです。

しかし、アナタコはアナタコで管理が面倒だったりするんですよね…。

運転日報も手書きで作成していたので、運行管理者がタコグラフの確認や管理に苦戦していました。SmartDrive Fleetを導入してからは過去分の走行履歴も確認できますし、日報も自動作成できるので、それを参考にしています。

配車の効率が上がり、受注も増えた!

導入時、社内からはどのような反応がありましたか?

他部署からは、「行動が可視化されるからゆっくり休憩できないんじゃないの」「監視しているみたい」なんてネガティブな意見がいくつか聞こえましたが、私が所属するレッカー事業部はみな、「仕事を効率化するために良いものだ」という好意的な反応でした。

導入以前はどのように運用されていたのでしょう?

依頼が一件完了したタイミングでドライバーに電話で現在地の報告をしてもらっていましたが、これだとドライバーの負担にもなりますし、手配に時間を要してしまうんです。現在は管理画面から位置情報を把握できますので、事務所側での手配が素早くできるようになりました。突発的な依頼ばかりですので、位置が分かるだけでも手続きのスピードが格段と変わるんです。依頼を受けた際にクライアント(保険会社)から到着時間を聞かれるのですが、返信に時間がかかると依頼そのものが断られることもありますから。

断られるというのは、手配に時間がかかるからですか?

そうですね、回答が遅いとか、到着時間が大幅にかかってしまうとか。お客様は車が故障して身動きが取れない状態なので、保険会社としては1分でも早く手助けしたい。ですから、時間には非常にシビアなのです。到着時間が40分内であればスムーズに依頼をいただけますが、到着時間が50分になると断られるケースがほとんど。そうした理由から、私たちとしても少しでも早く到着できるよう、現場から近い車を手配する必要があったのです。

今では管理画面を開いて、地図上から現場までの大まかな到着時間が割り出せるので、クライアントの保険会社に、ある程度正確な到着時間を伝えることができるようになりました。信頼関係を構築するためにも、時間の正確性は非常に重要なポイントなんです。

営業という観点でも、受注をしやすくなりましたか。

今までなら、車両の位置がわからず、到着時刻の回答が難しいという理由で断らざるをえないこともありましたが、今は配車がスムーズになり、受注数も伸びています。

(ここで再び依頼の電話が鳴る) 結構、頻繁に依頼の電話がかかってくるんですね。

最近は40度に届くほど気温が高い日が続いるため、バッテリー上がりなどのトラブルで依頼が増えています。危険な暑さですから、早くお客様の元へ駆けつけなければなりません。お客様の待ち時間を減らすためにもSmartDrive Fleetは心強い味方です。

導入後は出動率が格段とアップ!

そのほか、導入後に気付いた活用方法があれば教えていただけますか?

運転スコアの機能をよく利用しています。危険運転が多かったドライバーには注意をしたり、安全運転講習の案内が届いた時に優先的に受けさせたり、適切な指導ができるようになりました。安全運転教育にも大いに役立っていますよ。

それから走行履歴ですね。保険会社に料金を請求する際、詳細な情報が必要になります。SmartDrive Fleetは明確な実走ルートが確認でき、それをエビデンスとして提出できますから、これが本当に便利です。

移動距離や対応内容によって金額が変わるのですか?

そうです。1kmあたりいくらという基準がありますので、ズレや漏れを防ぐためにもSmartDrive Fleetを参照しています。正確な距離を報告するときや、誤りがないか見直すときにも活用しています。

今まではレッカー車のオドメーター(走行距離計)をその都度0にして距離を算出していました。ただ、距離数は分かっても、到着時刻など他の情報が取れなくて不便していました。

しっかりとご活用いただけて嬉しいです。導入後、数字として見える成果はございましたか?

出動率が向上しました。出動率とは、保険会社の依頼100件に対して何件出動したかという割合のことです。レッカー事業部では毎月80〜90%以上を目指して頑張ってきましたが、SmartDrive fleetを導入してからそれこそ“スマート”に達成できるようになりました。目に見えて断る件数が少なくなったと感じています。

とにかく本当に便利で(笑)出動率や管理の手間が省けて業務効率が向上したことが大きな成果ですね。

最後に、SmartDrive Fleetへ期待していることを教えてください。

強いて言えば今後、運行管理が行えるようになればと思っています。営業用に多くの情報をまとめる必要があるので、それらを一元化できるようになれば非常にありがたいですね。ただ、私たちもまだ使いこなせていない部分がありますので、これからもさまざまな機能を試してみたいと思っています。その際はまた、手取り足取り教えてください。

SmartDrive Fleetは定期的にシステムがアップデートされていますので、今は足りない部分があっても今後、必ず改善されていくはず。ますます進化するシステムに期待せずにいられません!

筆者紹介

株式会社スマートドライブ
編集部

株式会社スマートドライブ編集部です。安全運転・車両管理・法令遵守についてわかりやすく解説します。株式会社スマートドライブは、2013年の創業以来、「移動の進化を後押しする」をコーポレートビジョンに掲げ、移動にまつわるモビリティサービスを提供しています。SmartDrive Fleetは、1,300社以上への導入実績があり、車両に関わる業務の改善や安全運転の推進などに役立てられています。また、東京証券取引所グロース市場に上場しています。 SmartDrive Fleetは情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度「ISMS認証(ISO/IEC 27001:2013)」を取得しています。

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導入事例をまとめてご紹介

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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。

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