【初心者向け】ドライブレコーダーの取り付け方法
旅客事業用のタクシーやバス、商用のトラックだけではなく自家用車へも普及が進むドライブレコーダー。万一事故が起こった際にも、事故時の映像を記録できるので原因究明にも大きく貢献してくれます。
とはいえドライブレコーダーを使ったことがない人であれば、どうやって設置するのかがわからないという人もいるはず。そこで今回はドライブレコーダーを選ぶポイントと取り付け方について紹介します。
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目次
ドライブレコーダーのメリットは?
ドライブレコーダーの大きなメリットは、事故の際の原因究明に役立つことです。
お互いが青信号を主張した場合でも交差点の状況はしっかり記録されています。当て逃げに合った際でも、相手の車種やナンバーが記録されていることにより犯人を捜す手掛かりになるでしょう。もちろん事故の過失割合を算出する際にもドライブレコーダーの映像は役立ちます。
また装着していることで安全運転への意識が高まり、結果として事故率の低下につながる可能性も。自分の運転状況が記録されるというだけでも緊張感がでて、運転に対する意識も高くなるでしょう。
ドライブレコーダーでは、まず有効画素数とGセンサーをチェック
インターネットで格安のドライブレコーダーを探すと、今では3,000円以下の製品も見つかります。実際のカーショップでも、品揃えがいいお店なら3,000円台のものがあるはずです。
このような安価な製品でも画素数は100万画素カラーで動画は30コマ/秒を記録できるものは多く、スペック的には問題ありません。最低限の記録ができれば十分だから、なるべく安いものを使いたいという方であればこのような製品をチェックしてみてはいかがでしょうか。
格安品を選ぶ場合は、G(加速度)センサーがついているかも事前に確認してみてください。G(加速度)センサー付きのドライブレコーダーであれば衝撃を検知すると、衝撃前後の映像をマイクロSDカードに保存できます。常時録画でも記録は残りますが、Gセンサーが付いているとより映像を探しやすくなります。
もう少し良い商品だと駐車中も記録できるタイプもあり、当て逃げやイタズラに対応することが可能です。ちなみにこのタイプはシガー電源の他に常時電源が必要になります。
ドライブレコーダーで大きく違ってくるのは夜間の映像です。たとえば、ユピテルの場合は「ハイダイナミックレンジ」と呼ばれていますが、格安品の夜間映像は信号の状況はわかるが、他は黒くつぶれて見えにくい場合がほとんどです。早朝や夜間に運転することが多い人にとっては、特に重要な機能でしょう。
ドライブレコーダーの選び方で悩んでいる方は、「ドライブレコーダーの選び方ーー人気ランキング&おすすめ製品ガイド」も合わせて参考にしてみてください!
ドライブレコーダーの取り付け方法
初めての方は、購入した商品の公式サイトや説明書などを手元に置きながら取り付けましょう。たとえばユピテルのドライブレコーダー DRY-mini50cの場合だと、公式サイトに取り付け方が紹介されているほかPDFのクイックガイドも用意されています。
カメラ本体は両面テープを使ってフロンドガラス上部に取り付けます。運転の妨げにならないように取り付けるのがポイントで、フロントガラスの上部20%以内に取り付けることで視界は確保されるので参考にしてください。
ドライブレコーダーの種類によっては吸盤で取り付けるタイプもあります。ただし吸盤で取り付けるタイプは劣化し落ちる可能性があるので定期的に本体を取り換えたい人や、簡単に装着するのを優先したい人向けです。
電源は12Vシガーライターから取るタイプが一般的です。上記の写真には配線がありませんが、電源まで目立たないように配線を行うのがポイントです。
ドライブレコーダーの配線もETC車載器の配線同様に処理して問題ありません。写真で丸く囲っている部分は天井の内張りです。そこに隙間があり、コードを落とし込むスペースがあります(写真はC26型日産セレナ)。Aピラーマで押し込みましょう。天井にスペースが無い押し込めない車種の場合は、コードを抑え込む金具を両面テープでフロントガラス上部に取り付けコードを這わせます。
ミニバンタイプなどAピラーが長くダッシュボードの奥行がある車種は、写真の「赤←」の方向にコードを運びます。セダンタイプなら「紫↓」の方向にコードを運ぶとコードの長さが節約できます。Aピラーは爪で取り付けられているので、爪を折らないように注意して浮かせましょう。
「赤←」の方向にコードを運んだ場合には、写真のようにゴムをめくることができる車種があるのでここに入れて隠すと良いです(写真はC26型日産セレナ)。
最終的には、どちらを通しても写真右の位置にコードが来ます。下の写真は助手席側のドアを開けてグローブボックスを開けた状態です。
シガーソケット電源なら、コードをフロアマットの下に通して電源まで運ぶ方法が一番楽です。ヒューズ電源とオーディオ電源ならグローブボックスの中を通します。
3つの電源の取り方
電源の取り方については3つの方法があります。
シガーソケットから電源を取る方法
一番簡単な電源の取り方がシガーソケットから取る方法です。特に加工する必要も無く、付属のコードを差し込むだけです。
大抵の車には1か所しかシガーソケットの電源はありません。そのためスマートフォンの電源に利用したりレーダー探知機やポータブルナビの電源に利用していれば、差し込み口が足りなくなる可能性もあります。そのような場合にはカー用品店で販売している3つ又のタイプの電源を利用するなどして、対処してください。
シガープラグから電源を取る方法は簡単な反面、デメリットもあります。ドライブレコーダーの電源の影響で、ETCや地デジにノイズが入る場合があるのです。ETCの場合にはゲートが開かないこともあります。またコードが丸見えで見た目はスッキリしません。
ノイズに関してはノイズ対策がしっかり施されているドライブレコーダーを選ぶと問題ありませんが、格安品を選ぶ場合はノイズが出る可能性があることを踏まえておきましょう。
ヒューズから電源を取る方法
コードが見えずスッキリ取り付けることができるのがヒューズから電源を取る方法です。過電流を防止するためのヒューズにも電気が当然流れているので、キーを一段階回した状態、プッシュ式ならブレーキを踏まずに押した状態で電源が入る「アクセサリー電源」を探します。
ただし上述した通り一番簡単なのはシガーソケットから電源をとる方法です。車の取扱書などでヒューズの位置を確認すればどのヒューズか見つけることができますが、初めての方には少し難易度が高いかもしれません。
電源をとる際はまずヒューズが平型ヒューズかミニ平型ヒューズかを確認し、その形に合ったコードと電源ソケットがセットになったパーツを用意します。こちらのサイトは必要なパーツなどを具体的に紹介しているので合わせて参考にしてみてください。
ヒューズの型を確認し、実際にヒューズを差し替えます。ヒューズボックスは大抵ダッシュボードとエンジンルームの間にあるので、その付近の車体に接しているビス、ナットからマイナス電源のアースを取ります。その後、ドライブレコーダーの電源を差し込み完了です。
同時に監視用の常時電源を取る場合には、万一トラブルがあっても走行に影響のない電源を選びましょう。ベストはルームランプ用のヒューズ電源です。アクセサリー電源同様にヒューズを差し替えて完了です。
オーディオから電源を取る方法
オーディオやナビゲーションの裏にもアクセサリー電源のコードがあります。オーディオから電源を取る方法もスッキリとした配線になりますが、その反面簡単にナビが外せない、樹脂のフレームを破損する恐れがある、ドライブレコーダーに電源コードが付属していないなどハードルが高いです。
少々年式の古い車の場合は簡単にオーディオが外せたり、グローブボックスの裏から楽にコードが運べたりしましたが最近の車は、隙間も少なく簡単に個人で作業ができないような造りになっています。
オーディオ電源にコードを接続したいあまりに、シガーライター用の電源コードを切断して接続しようとすることはやめておきましょう。切ることにより、12V電源が取れなくなり作動しなくなります。また、メーカー保証がその時点で受けられなくなるので注意が必要です。
ドライブレコーダーの取り付け工賃
カー用品店で購入したドライブレコーダーを取り付けてもらう場合には、商品代金+取り付け工賃(だいたい5000〜6000円が相場)、インターネットで購入する場合や他店で購入した製品を持ち込む場合はだいたい2倍の工賃が必要になります。
高いと感じる方もいるかもしれませんが、自分で取り付ける場合にも必要な部品は購入しなければならず、手間がかかります。格安購入品なら多少はあきらめがつくかも知れませんが、高性能品なら失敗しづらいでしょう。
どうしても不安という方や絶対に失敗したくたいという方は、自分で取り付けるよりも費用はかかりますがプロにお願いすることを考えてみてはいかがでしょうか。