この記事を読むと
- 正しい検査手順と機器の使い方がわかる
- 誤検知を防ぐための注意点を理解できる
- 記録すべき必須8項目を把握できる
- 適切なチェッカーの選び方を理解できる

この記事を読む方におすすめの資料
アルコールチェックの正しい検査方法についてご存知でしょうか。本記事では、アルコールチェックの具体的なやり方から記録簿に残すべき必須項目まで徹底解説します。また、アルコールチェッカーの選び方や注意点も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
アルコールチェックのやり方
アルコールチェックを行う際は、事前に使用する機器の説明書に目を通し、正しく利用しましょう。
電源を入れて測定準備を整える
電源ボタンを押して電源を入れます。電源を入れると、正しく計測するためにアルコールチェッカーのウォームアップの状態になりますので、使用可能な状態になるまで待機をしてください(製品により時間は異なります)。
アルコールチェッカーが汚れている場合は、ノンアルコールの除菌シートなどで拭き取り、清潔な状態に保ちましょう。また、初めて使用する場合や長期間使用しなかった場合は、センサーのクリーニングのため数回空打ち(息を吹きかけずに待機)することが推奨されています。
アルコールチェッカーに息を吹きかける
吹き込み口や専用のストロー、マウスピースなどに口を近づけて、アルコールチェッカーに5秒以上「フーっ」と息を吹きかけます。吹いた息の量が少なかったり、勢いが弱かったりすると正確に測定できない場合があるため、一定のスピードでしっかりと息を吹き込んでください。
数値を確認
測定終了の合図が出るまで息を吐き続けると、数秒で測定が終了します。測定結果はディスプレイに表示されるので、測定値を確認してください。アルコールが検出されなかった場合の測定値は「0.00mg/l」と表示されます。万が一、アルコールが検出された場合は直ちに管理者へ報告し、指示を受けましょう。
確認した内容を記録簿に記載
測定結果が出たら安全運転管理者に報告し、アルコールチェック記録簿に測定値を記載します。測定結果の数値は必ず安全運転管理者などの第三者が確認してください。
アルコールチェッカーの選び方
アルコールチェッカーには用途や目的に応じてさまざまなタイプがあります。自社の業務スタイルや課題にあわせて適切なものを選びましょう。アルコールチェッカーのおすすめが知りたい場合は、「【2026年版】業務用アルコールチェッカーおすすめ7選!選び方も紹介」をご参照ください。
タイプで選ぶ
アルコールチェッカーには据置型と携帯型(ハンディ型)の2種類のタイプがあります。
据え置き型は固定の場所に設置して管理者が監視することで不正を防止できるのが特長です。白ナンバーの事業所では携帯型の利用が主流で、社用車での通勤や直行直帰、出張などで遠隔でアルコールチェックを行う際に便利です。
タイプ別アルコールチェッカーの特長
| タイプ | 特長 |
| 据置型 | ・事務所や工場の入り口に設置できる ・管理者が監視して不正を防止できる ・多くの従業員が使用するのに適している |
| 携帯型 (ハンディ型) | ・持ち運びが可能 ・移動中に気軽に使用できる ・社用車での通勤や直行直帰、出張などドライバーが遠隔でアルコールチェックを行うのに便利 |
精度で選ぶ
アルコールチェッカーは業務で使用するため、誤検知が少なくて正確な呼気中のアルコール濃度がわかる、高精度なものを選ぶことをおすすめします。
新たに導入する際は、以下の3点を確認しましょう。
- 低濃度から高濃度まで幅広く測定できる
- 誤差率が低い(通常±10%以内)
- アルコール検知器認定制度の認定を受けているか
機能の多さで選ぶ
アルコールチェッカーを機能の多さで選ぶのもおすすめです。測定結果の表示だけでなく、カメラ撮影機能や自動記録機能、センサー寿命のアラート機能、測定結果記録機能などが付いているものもあります。
アルコールチェッカーに搭載される機能の例
| 機能 | 特徴 |
| カメラ撮影機能 | ・測定時に顔写真を撮影 ・なりすまし防止に効果的 |
| 自動記録機能 | ・スマホアプリやシステムと連携して記録 ・法令遵守の徹底に役立つ |
| アラート機能 | ・センサーの寿命が近づくと点灯やディスプレイ表示で通知 ・ハンディタイプのバッテリー切れを防げる |
| 測定結果記録機能 | ・アルコールチェッカー本体に測定結果を記録する ・過去の測定結果を確認できる |
アルコールチェックの注意点
測定前にうがいをして口内を清潔にする
口内に残留物があると、アルコールチェッカーが正しく反応しなかったり、エラーが表示されたりする場合があります。アルコールチェッカーを使用した測定を行う際は、誤検知防止のために必ず水で何度かうがいをして、口内を清潔な状態にしましょう。
飲食や喫煙後は時間を空けてから測定する
飲食や喫煙の直後に測定を行うと、口内に残ったアルコール成分にセンサーが反応し、誤検知となる場合があります。そのため、15分〜20分程度の時間を空けてから実施しましょう。
発酵食品やノンアルコール飲料にも注意
発酵食品やノンアルコール飲料、ミント系のガムなどは、アルコールチェッカーが反応する可能性があるため、アルコールチェック前の摂取は避けると良いでしょう。
アルコールチェック前に避けたいもの
- 口腔ケア用品(歯磨き粉、マウススプレー、マウスウォッシュ)
- ミント系のチューインガム
- 発酵食品(ヨーグルト、キムチなど)
- ノンアルコール飲料
- たばこ
前日の深酒によるアルコール残りに注意する
「一晩経ったから大丈夫」「深夜まで飲んでいたが、睡眠をとったからアルコールは抜けたはず」と思っていても、アルコールチェッカーはわずかなアルコールも検知します。アルコールの代謝は個人差があり、前日に飲んだはずのアルコールが体内に残ってしまうこともあるため、翌朝に運転業務がある場合は注意が必要です。
アルコールチェック結果の記録
アルコールチェックの実施後は、必ずアルコールチェック記録簿に測定結果を記入し、記録簿は1年間保管をすることが義務付けられています。
チェックを行うタイミング
アルコールチェックは、運転業務を行う前後で行います。
1日のうちに休憩や他の業務を挟んで複数運転業務がある場合は、その日の最初の運転業務開始時と最後の運転業務終了時にアルコールチェックを行います。
また、集団でまとめて行う場合は朝礼と終礼の際に行う事業所もあります。
なお、直行直帰の場合はハンディタイプのアルコールチェッカーを携帯し、自宅を出発するときと帰宅したときに計測します。
記載すべき8つの項目
アルコールチェック記録簿に記載すべき必須項目は以下の8点です。
- 確認者の氏名(原則として安全運転管理者または副安全運転管理者)
- ドライバーの氏名
- 自動車のナンバー、カラー、車種
- 確認した日時
- 確認した方法(対面ではない場合、ビデオ通話によるチェックなど、具体的な方法を記載)
- 酒気帯びの有無(アルコールチェッカーで表示された数値や「有・無」などの判断結果)
- 測定結果にもとづいた指示事項(運行中止や休息の指示など)
- その他必要な事項(備考や特記事項を記入)
法律で定められた書類様式や規定の用紙はないため、上記8項目を確実に記録と保存ができれば、アプリやシステムなど、自社が使いやすい記録ツールで問題ありません。
まとめ
2023年12月1日より、緑ナンバーだけでなく白ナンバー車(社用車)を含む一定の業務運転に対しても、アルコールチェッカーを用いた酒気帯び確認が義務化されました。定められたルールでアルコールチェックを実施して法令を遵守するためにも、安全運転管理者もドライバーも、正しいアルコールチェックのやり方と注意事項を理解し、日々、適切な運用を行いましょう。