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アルコールが抜ける時間は?計算方法や種類別アルコール量目安を解説!

この記事を読むと

  • 酒気帯びによる罰則のリスクを理解できる
  • 飲酒量から分解時間の目安を把握できる
  • 体質による分解速度の個人差を理解できる
アルコールが抜ける時間は?計算方法や種類別アルコール量目安を解説!

同じ量でも、お酒の種類によってアルコール度数は大きく異なります。日常的に運転する業務がある場合、安全運転を行うためにも摂取した純アルコール量を把握し、飲んだお酒の分解時間を把握しておくことが重要です。本記事では、アルコールが抜ける時間や種類別の純アルコール量の目安、そして万が一飲酒運転をした場合の罰則について解説します。

以下記事ではアルコールチェック義務化を包括的に理解いただけます。当記事と併せてご活用ください。
【最新版】アルコールチェック義務化とは?対象者や罰則、チェック方法まで解説!!

アルコールが抜ける時間は?

1単位あたり男性4時間・女性5時間

1単位あたりのアルコールが抜ける時間は、個人差はありますが、お酒が飲める男性の場合で4時間程度、お酒が弱い人や女性に場合で5時間程度が目安とされています。

しかし、「どんなにお酒に強いから」と言っても深夜遅くまで飲み続けたり、お酒を大量に飲んだりすると、アルコールの分解には一定の時間がかかります。翌日に早朝から車両を使用する場合は、「少し寝たら大丈夫」と過信せず適切な量で留めておきましょう。

飲酒量の目安となる1単位について

アルコール摂取時の基準とされている1単位とは、純アルコールで20gです。その他の各種アルコール飲料における1単位の目安は次の通りです。

各種アルコール飲料における1単位あたりの量

お酒の種類
ビール(アルコール度数5度)中びん1本またはロング缶1本500ml
日本酒(アルコール度数15度)1合180ml
焼酎(アルコール度数25度)0.6合約110ml
ウイスキー(アルコール度数43度)ダブル1杯60ml
ワイン(アルコール度数14度)1/4杯約180ml
チューハイ(アルコール度数5度)ロング缶1本500ml

1単位のアルコール分解目安時間

体重およそ60kgの人が1単位のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールの分解にはおよそ3時間程度かかります。2単位では6〜7時間、3単位の場合はアルコールの分解におよそ半日かかることになります。

なお、分解時間については年齢や性別、体質、体重、体格、その日の体調などによって個人差があります。お酒に弱い人や女性、高齢者はさらに時間がかかりますので、あくまで目安としてお考えください。

アルコール1単位の分解目安時間

お酒の種類純アルコール量飲酒後のアルコールが抜ける・分解時間の目安
ビール(アルコール度数5度)350ml14g2〜3時間
ビール(アルコール度数5度)500ml20g3〜4時間
日本酒180ml約20g3〜4時間
ワイン(アルコール度数12度)120ml約11.5g約2時間
ウイスキー(アルコール度数43度)30ml(シングル)約10g1.5〜2時間
焼酎(アルコール度数25度)100ml約20g3〜4時間

種類別の純アルコール量の目安

出典:厚生労働省「e-ヘルスネット 飲酒量の単位

なお、飲んだお酒を選択することで純アルコール量と分解時間をチェックできるサイトや、数値を入力するだけで水割りにした時のアルコール度数が計算できるサイトもあります。これらも活用して自分が摂取したアルコールの量と分解にかかるおおよその時間がかかるかを把握しましょう。

参考サイト:厚生労働省「アルコールウォッチ
参考サイト:アサヒビール「水割りの度数計算

純アルコール量の計算方法

お酒のラベルにはアルコール度数が記載されていますが、これはお酒の量に対するアルコールの度合いです。そのため、アルコール度数が5%と記されていた場合、100ml中の純アルコール量は5gになります。アルコール飲料に含まれるアルコールの量(グラム)は、次の式で計算できます。

アルコール飲料の量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×アルコール比重(0.8)

たとえば、500mlの中瓶のビールを飲酒した場合、
500ml×アルコール濃度0.05×アルコール比重0.8=20g

飲酒量を純アルコール量に換算するために、基準飲酒量(ドリンク)という表示方法があります。この表示方法では、純アルコール10gを含むアルコール飲料は1ドリンクとなるため、中瓶は2ドリンクになります。

厚生労働省では、節度ある適度な飲酒として、1日の平均純アルコールを約20g(2ドリンク)程度と提唱しています。ただし、体質や性別などにもより異なります。

参考記事:厚生労働省HP - アルコール
参考記事:厚生労働省HP - 飲酒量の単位

アルコールが抜ける時間は、年齢や性別、遺伝子タイプにより異なる

人それぞれ個性があるように、アルコールの強さや、分解にかかる時間にも大きな個人差があります。

年齢別

年齢を重ねていくと、体力や筋肉が衰えていくのと同じように肝臓の機能も低下し、アルコールの分解スピードも遅くなります。また、アルコールを排出するのに必要な体内の水分量の減少もアルコールの分解スピードが遅くなる一つの原因です。10代〜20代ではで60〜70%ある体内の水分量も加齢とともに低下し、高齢になると50%台になります。

参考記事:InBody「体水分均衡の特徴と重要性

性別

独立行政法人病院機構久里浜アルコール症センター副院長の樋口氏が行った基調講演の進行記録によると、1時間のうちに分解できるアルコール量は、女性が平均約6gに対し、男性は平均約9gと記載されています。アルコールの分解量には個人差がはありますが、女性は比較的男性よりも少なく、分解が遅いと言われています。

これは比較的女性は男性よりも体や肝臓が小さいことや、女性ホルモンが影響を与えるためだといわれています。ここで言う体が大きいとは、筋肉と骨が多いことを意味します。体重から体脂肪を除いた除脂肪体重と肝臓の大きさは比例するので、体が大きい男性の方がアルコール代謝は良いとされています。

参考記事:女性の飲酒と健康
参考記事:東京国税局HP  - テーマ02 「あなたはお酒が強い人?弱い人?」

5つの遺伝子タイプ

同じ純アルコール量を摂取しても、体質によってお酒に強い人と、弱い人がいます。その違いは両親から受け継いだアルコール代謝酵素遺伝子型で決まります。

アルコール代謝酵素遺伝子型は両親から各々受け継がれるもので、1B型アルコール脱水素酵素(ADH1B)と2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)という二つの酵素があり、分解能力によって、それぞれ3種類の遺伝子型に分かれます。

そして、一般社団法人生命科学教育研究所によると、アルコール体質はADH1BとALDH2の遺伝子型の組み合わせと、お酒を飲んだ時の個人差を掛け合わせて5つのタイプに分類されます。

遺伝子タイプアルコール体質の特徴
A型(日本人の約3%)アルコール依存症にもっともなりやすいタイプ。アルコールの分解がもっとも遅く、アルコールが体に長く留まるため、アルコール依存症になりやすい。ただ、酔いやすいものの不快な症状が出にくいので、酒好きになる可能性がある。
B型(日本人の約50%)お酒に強いタイプ。アルコールの分解が速い。ただし、「お酒に強いから」と飲みすぎると不快な症状が出て肝臓に負担がかかるため、飲酒はほどほどにしましょう。
C型(日本人の約3%)お酒に強いと勘違いしやすいタイプ。アルコールの分解が非常に遅い。アルコールが体に長く留まるため、酔いやすく、お酒が好きになりやすいため、飲酒関連の疾患にかかるリスクが最も高い。
D型(日本人の約40%)顔がすぐに赤くなるタイプ。二日酔いなどの原因になるアセトアルデヒドの分解が遅く、少しの飲酒で顔が赤くなり、吐き気などの症状が起きやすい。飲酒習慣が続くと、多少飲めるようになる人もいますが、節度ある飲酒を心がけましょう。
E型(日本人の約4%)下戸タイプ。アセトアルデヒドが全く分解できず、ごくわずかのアルコールで顔面が紅潮し、眠気や動悸、吐き気をもよおしてしまう。お酒を勧められても、無理せず飲めない体質であることを伝えましょう。

出典:一般社団法人生命科学教育研究所

アルコール分解時間を早める方法はある?

結論としては、アルコールの分解時間を速める効果的な方法はありません。

体のメカニズムとしては、アルコールは緩やかに体内で分解され、汗や尿となって体外へ出ていくことで体が酔いから覚めます。

アルコールを分解して、尿として排出しやすくするためには、糖分やビタミンC、そして水分もこまめに摂りましょう。また、脱水作用もあるアルコールによる水分不足を避けるために、スポーツドリンクで積極的に水分補給することもおすすめです。

参考記事:うるのん - お酒を飲んだあと、水を飲むとアルコールは分解されるのか?
参考記事:三菱ケミカル・クリンスイ株式会社-アルコールを飲むとなぜ脱水症状になるの?

独立行政法人病院機構久里浜アルコール症センター副院長の樋口氏が行った基調講演の進行記録によると、目が覚めているときの方が寝ているときよりもアルコールの分解が早いそうです。

また食後の方が空腹時よりもアルコールの分解が早いという記述があります。

出典:内閣府HP - シンポジウム進行記録 - 基調講演「なぜ飲酒運転はなくならないのか 啓発・教育・治療の必要性」

飲酒運転をしてしまった場合の罰則

飲酒運転をしてしまった場合の罰則についてご紹介します。

酒気帯び運転

酒気帯び運転とは呼気中のアルコール濃度が0.15mg/L以上の状態で運転していることを言います。

0.15mg/L以上0.25mg/L未満の場合、違反点数が13点、免許停止期間が90日(ただし、前歴やその他の累積点数がない場合)になりますが、0.25mg/L以上の場合はより罰則が重く、違反点数25点に加え、免許取り消し処分と2年間の欠格期間が科されます。

さらに罰則として、運転者と車両などの提供者には3年以下の懲役または50万以下の罰金、酒類の提供者や車両の同乗者には2年以下の懲役または30万以下の罰金が下されます。

参考記事:e-GOV法令検索 - 道路交通法 - 第八章 罰則 - 第117条の2の2第3号・4号第117条の3の2第2号・3号

酒酔い運転

酒酔い運転とは呼気中のアルコール度数に関係なく、アルコールの影響で正常に運転ができない状態を言います。酒酔い運転をすると違反点数35点に加え、免許取り消しと3年間の欠格期間という重い処分が科せられます。

罰則も酒気帯び運転と比較して、運転者と車両などの提供者は5年以下の懲役または100万以下の罰金、酒類の提供者や車両の同乗者は、3年以下の懲役または50万以下の罰金が課せられることになっており、より厳しくなっています。

参考記事:e-GOV法令検索 - 道路交通法 - 第八章 罰則 - 第117条の2第1号・2号第117条の2の2第5号6号 

飲酒運転は本人だけでなく周りにも大きな影響を与えてしまうため、飲酒をしたら「絶対運転をしない・させない」を徹底しましょう。

参考記事:e-GOV法令検索 - 道路交通法施行令 - 一般違反行為に付する基礎点数
参考記事:警察庁 - 飲酒運転には厳しい行政処分と罰則が!

法改正により運転前後のアルコールチェックが義務化

2022年4月1日の、道路交通法の改正により、白ナンバー(自家用車)を使用する一定規模以上の事業者にも運転前後のアルコールチェックが義務化されました。

一定台数以上の自動車を使用する事業者は、安全運転の確保に必要な業務を行う安全運転管理者を選任することが道路交通法第74条の3第1項に規定されていますので、該当する場合は事務所ごとに必ず安全運転管理者を設置し、ドライバーに対してアルコール検知器を用いたアルコールチェックを実施しましょう。

また、日常的なアルコールチェックも重要ですが、企業全体で飲酒運転撲滅に向けた仕組みを作ることも重要です。飲酒撲滅ポスターを社内に貼る、またはステッカーを所有させる、定期的に安全運転と飲酒運転撲滅に向けた勉強会を実施するなど、従業員全員が飲酒運転をNGとする体制を作っていきましょう。

まとめ

お酒に酔うと脳が麻痺した状態になり、表面的には顔が紅潮したり、判断力や視力が低下したり、足元がふらついたりします。また、情報処理能力や注意力、判断力など、安全運転に必要な能力が低下するため非常に危険です。自分の年齢や体質に適した飲酒量やアルコールが分解されるまでの時間を理解し、安全運転ができる状態を整えましょう。

筆者紹介

株式会社スマートドライブ
編集部

株式会社スマートドライブ編集部です。安全運転・車両管理・法令遵守についてわかりやすく解説します。株式会社スマートドライブは、2013年の創業以来、「移動の進化を後押しする」をコーポレートビジョンに掲げ、移動にまつわるモビリティサービスを提供しています。SmartDrive Fleetは、1,700社以上への導入実績があり、車両に関わる業務の改善や安全運転の推進などに役立てられています。また、東京証券取引所グロース市場に上場しています。 SmartDrive Fleetは情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度「ISMS認証(ISO/IEC 27001:2013)」を取得しています。

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