入居者とその家族が安心できる環境作りを目指して-老人ホーム紹介事業のあいらいふとスマートドライブが目指す世界とは-
- 業種
- 介護・医療
- 事業内容
- ⽼⼈ホーム紹介事業/トータルサポート事業/まごころサポート事業/出版事業
2002年から老人ホーム運営会社と老人ホーム入居検討者のマッチング事業を行っている株式会社あいらいふ。20年以上の実績と経験を持ちながら、老人ホーム運営会社のお困りごとに応えるために、様々な取り組みを行なっています。そして今回、取り組みの一つとして、スマートドライブとのパートナーシップの締結に至りました。医療・介護の現場がかかえる課題解決に奔走する同社がなぜパートナーとなったのか。その背景を伺いました。
インタビュイー:株式会社あいらいふ
営業企画部 新規事業推進室 武村 穣さま
提携パートナーシップ:紹介パートナー
介護施設を探す方に寄り添い、最適な施設を提案
まず、事業内容を教えてください。
武村:弊社は病院経営支援ビジネスを手掛ける株式会社ユカリアの傘下企業です。2002年7月に設立し「想いをつむぎ、縁をつなぐ」をコーポレートメッセージとして、老人ホーム紹介事業を中心に超高齢社会の課題解決に取り組んでいます。
弊社のお客様は大きく3つに分類されます。
1つ目は老人ホームの入居検討者様(以下、入居検討者)です。実際の入居者様ではなく、そのご家族が相談に来られることがほとんどです。入居検討の際、初めて老人ホームを探すというケースが圧倒的に多いため、基礎知識からお伝えすることを大切にしています。
2つ目は老人ホーム運営会社様(以下、運営会社)です。入居検討者と運営会社をマッチングすることで、運営会社の入居者募集を支援しています。老人ホームなどの介護施設(以下、施設)は非常に多いため、本来であれば入居者募集のために営業やPRは重要です。
しかしながら、そういった活動に時間を割く事が難しかったり、病院など営業先も対応が大変だったりします。そのため我々が間に入り、入居検討者と運営会社双方のニーズを伺いながら最適なマッチングをサポートしています。
3つ目は病院や居宅介護支援事業所、行政などの窓口(以下、窓口)です。主に在宅での生活に不安を感じている方、入退院をきっかけに施設への入居が必要になる方のご様子を伺い、マッチングを支援します。既に居宅介護支援を受けている場合や身体面、金銭面の不安を抱えている場合もあるため、そういった留意事項に配慮しながら最適な提案を行います。
現在は一都三県を中心に京都と沖縄、合計11の拠点を構えて約80名の相談員がおります。相談員は入居検討者や窓口の相談に乗ることでニーズを掴み、最適な施設を提案していきます。
きっかけは、お客様へ長きにわたって貢献するため
貴社の事業内容は車両管理とは距離がありそうだと感じるのですが、パートナーシップ検討のきっかけを教えてください。
武村:そもそも車両管理だけでなく様々な課題に対して運営会社のお役に立てる手立てを考えていました。そのために新規事業推進室を立ち上げて、パートナーシップを検討しました。
現在のマッチング事業は、入居検討者を運営会社に紹介したら役目が終わってしまいます。しかしながら、それ以外にも運営会社は運営面で多くの課題を抱えています。そのため、課題を継続的に共有してもらったり、その解決に貢献したりできるような仕組み作りが必要でした。
また、「シニアライフトータルサポートカンパニー」を掲げる我々にとって、入居者のシニアライフがより良くなることも重要です。したがって、運営会社の課題を解決しながら、入居者の満足度も高められるような手立てとして、パートナーを探しはじめました。
入居者の安心感を醸成することは誰にとっても良い
スマートドライブとのパートナーシップを決めたポイントを教えてください。
武村:弊社・運営会社・入居検討者にとって、役に立つイメージが持てたためです。実際に入居検討者に運営会社を紹介する際、はじめて老人ホームを検討する場合がほとんどです。したがって、まずは「老人ホームって何?」という基本的なところからお伝えし、施設を紹介します。
具体的には、施設選びで大事にするポイントを明確にしていきます。例えば引越しの場合、駅近や間取りなど選び方にポイントがあります。施設の場合では、「身体の状態に対して対応ができるか」という点がポイントになります。必要な対応が取れることや、設備が揃っていることで、ご家族が安心して任せられると感じられるような環境は非常に重要です。
そういった安心感を醸成する手段の一つとしてSmartDrive Fleetに興味を持ちました。施設では送迎用に車両を活用することが多いです。介護業界における送迎とは、単に利用者を車で送り届けるだけではありません。乗り降りや歩行を介助しながら安全を確保することも含まれています。したがって、安全運転が非常に重要なのです。
そのため「SmartDrive Fleetを使って、運転中に安全運転上のリスクがないか、データを取っています」という話ができると、ご家族に安心してもらえるのではないかと思いました。こうした取り組みが入居の決め手となることは、運営会社と弊社双方のビジネスにも繋がります。
すぐに実行に移せる、勉強会などの手厚いサポート
実際にパートナーシップを締結してから、どのようなことに取り組まれているのか教えてください。
武村:まずは、商材の理解から始めました。昨今、道路交通法の改正でアルコールチェックの義務化があることは認識していましたが、ドライバーの行動を日々の日報に記録をして保管しておかなければいけないところまでは正直分かっていませんでした。
そういった細かい法律や車両を使う上でのルールも含めて、製品に関する知識をスマートドライブの担当者から勉強会で教えていただきました。ここまで丁寧にご説明いただけるパートナー企業は他にはいません。非常に手厚いなと感じています。
その上で、弊社で発行しているフリーペーパーの『あいらいふ』(発行部数40,000部)に徳洲会 東大阪徳洲会病様のサービス活用記事を掲載して、病院や行政、運営会社などにお配りしました。一都三県を中心に、貴社のサービスを広めています。
また、弊社には全国11拠点に80名以上の相談員がおり、日々居宅介護施設や病院、介護支援事業所への入居相談を受けるセンターを回っています。
そういった巡回の際に、ドアノックツールとして、『あいらいふ』を活用してサービス認知を広げています。おかげ様で少しずつ提案の機会が増えている状況です。
誰もがWin-Winになれる循環を作り、安心できる世の中へ
今後、弊社との連携を通じて目指していきたいことや、目標を教えてください。
武村:引き続きスマートドライブのサービス理解と運営会社への周知を継続して進めていきたいです。より多くの運営会社と接点を持ち、SmartDrive Fleetをはじめとしたサービスを紹介しながら課題解決の支援に努めたいと考えています。
そのようにして運営会社の法令遵守や安全運転推進を後押しすることで、入居者やそのご家族にとって魅力的で安心できる環境を整備していくことにつながります。そして、運営会社・あいらいふ・スマートドライブという3者の事業が伸びていくような関係性を築けていければいいなと思います。
また、法令遵守や安全運転推進によって事故がなくなることは、介護施設で働く従業員の方々の安心や、従業員満足度の向上にも繋がると考えています。
そういった従業員が安心して働ける環境をSmartDrive Fleetを使って作るという取り組みは、世の中にとって絶対にいい方向にいくと感じます。弊社とも十分なシナジーを生むことができると考えています。
本日は貴重なお話をありがとうございました。ぜひこれからも一緒に安全安心な世界を創っていきましょう!