現場スタッフ・ドライバーのストレスを大幅に軽減した、ナウエルさまの車両管理システム活用術
- 業種
- サービス業
- 管理車両台数
- 17台
- 事業内容
- 冠婚葬祭互助会事業
- 地域
- 山形
- 従業員数
- 200名
- 活用目的
- コスト削減 / 安全運転強化
- 利用デバイス
- シガーソケット型
山形県米沢市で、冠婚葬祭互助会事業を営み、その地域で暮らす人々の生活を支えてこられた株式会社ナウエル様。時代の変化に合わせて変化を続けている同社では、17台の車両が日々、活躍しています。現場では臨機応変かつ早急な対応が求められるシーンも少なくないようですが、車両管理システムの導入でドライバーと現場との連携がスムーズになったとのこと。導入前後で、車両関連の業務がどのように変化したのでしょうか。
株式会社ナウエル
https://www.nowl.co.jp/
インタビュイー:
エキスパートワークス事業部 竹田 博明様
エキスパートワークス事業部 車輌課 長沼 文則様
地域で暮らす人々の冠婚葬祭を長年支えてきたナウエルさま
まずは御社の事業内容について教えてください。
竹田様(以下、敬称略):株式会社ナウエルのメイン事業は、結婚式やご葬儀など、冠婚葬祭業です。コロナ禍で訪問介護の事業が新しく立ち上がりました。
ナウエルが創業したのは昭和21年10月で、はじめは醤油や牛乳、お弁当などの食品製造業として歩みを始めました。その後、お弁当の仕出しが中心となり、そこから結婚式場ができ、冠婚葬祭互助会で葬儀も行うように。会社の設立から74年、冠婚葬祭業を営むようになって40年と、歴史ある会社です。
竹田さまと長沼さまは同社でどのような業務を担当されているのでしょうか?
竹田:長沼は、車両課でマネージャーとして霊柩車の車両管理、お葬式、結婚式の送迎に関する運行管理を。私は厨房、施設管理、清掃、人材派遣など幅広い業務を担当しています。
SmartDrive Fleetは、霊柩車と結婚式の送迎バス、合わせて17台に取り付けています。
アナログからデジタルへの変革を進めたい
どのような目的で車両管理システムの導入を検討されたのか教えてください。
竹田:車両管理システムの導入を検討した目的は2つで、そのうち1つが運行管理の強化です。霊柩車の場合、陸運局に出発時刻と到着時刻を記載した書類を提出する必要があるのですが、管理面や手間暇を考慮し、紙ベースでの管理からデジタルに移行できないかと思ったのが1つ。
2つ目が、リアルタイムで位置情報を把握できること。事前に到着時刻を伝えていても、少し道が混雑していると遅れが生じますが、その場合、運転中に現場からドライバーへ、何度も確認の電話がいってしまいます。運転中の電話は危険ですし、どこかに停車する必要がありますから、なるべく避けたいものですが、連絡が取れないと時間が分からず、お客様を不安にさせてしまいます。そのため、本部と現場である程度、位置情報が把握できるようにしたかったのです。
デジタルでできる運行管理とリアルタイムで分かる車両の位置情報。どちらも解決できるシステムだと思いましたので、資料請求をさせていただきました。
サービスを検討する際に着目したポイントを教えてください。
竹田:スマートドライブの担当者さんから資料やお打ち合わせで詳しくお話を伺い、想定以上にリアルタイムの位置情報機能が私たちの業務にフィットすると感じました。というのも、お客様を乗せている際に「今どこにいますか?」という電話がかかるのは、ドライバーにとって大きなストレスになっていたようで…。しかし、会館で待機しているスタッフからすると、いつ到着するのかわからずやきもきしてしまう。つまり、どちらの現場にも負担がかかっていたのです。
また、全てをデジタル化するのは簡単なことではありませんが、今まで書類や事務所でしか確認できなかった走行距離や到着時間がアプリで確認できれば、連携もスムーズになり、大幅に負担を軽減できるだろうと考えました。
それ以外にも、運転診断機能を安全運転指導の強化や安全運転の啓発に活用できることがわかり、長沼も適切な安全運転指導が行えていないことに課題を抱えていたので、これなら一石二鳥じゃないかって。
2つの目的に加え、安全運転の啓蒙にも役立つだろうという期待を込めて、導入いただけたということですね。
竹田:はい。最初のお打ち合わせ時に詳細を伺い、これは私たちにとって必要なものだと実感しました。
導入にあたり、ドライバーから反対されるかもしれないなど、懸念事項はございましたか。
長沼:私自身、想像以上にネガティブな反応がなかったので逆に驚いたぐらいです。
竹田:SmartDrive Fleetは正確な車庫出発時間を自動で記録できますので、今まで多くの項目を記入しなければならなかったところを、業務開始時間と終了時間、走行距離だけ記載するように変更しました。導入と同時にこの運用変更を伝えたので、すんなりと受け入れてもらえたのかもしれません。
運行管理を徹底するためにも乗車記録は重要
SmartDrive Fleetでは出発時間、到着時間、走行距離が自動で記録できますが、乗務記録はそれを見ながら記載をされているのでしょうか?
竹田:ドライバーによっては、午前中が霊柩車、午後は送迎車を運転するパターンもございますので、「●時〜●時に霊柩車に乗車、●時〜●時に送迎車に乗車」というように、それぞれ手書きで記載してもらっています。
長沼:本当はデジタルで完結したいところですが、年配のドライバーが多いのでデジタルにあまり明るくないんです。最年少の私で48歳ですから。
現在も、基本は手書きですか?
竹田:はい、紙に記載して指定の場所に提出してもらっています。ただ、スマートフォンを活用してもう少し手間を省けるようにしたいと考えており、先日、スマートドライブの岩瀬さんにご相談させていただいたんです。そこで、「乗車表明」という新たな機能が追加されると伺いましたので、試しに一度、使わせていただこうと思っております。
ありがとうございます。新機能の乗車表明は、スマートフォンのアプリから、毎始業時にどの車両に乗車するか、ドライバーさんご自身で設定操作が簡単に行える機能です。運行管理者は、管理画面上で乗車状況に関する情報をリアルタイムでご確認いただけますし、事前の予約登録作業、走行後の修正作業の軽減が期待できるため、まずはぜひ、トライアルでご利用いただき、ご意見をお聞かせ願えればと思います。
車両管理は長沼様のご担当ですが、車両予約は現在どのように行われていますか?
長沼:霊柩車は前日の夕方に配車を組み終えてから予約を入れますが、ブライダルの送迎車に関しては、数ヵ月前のスケジュールが決まっていますので、先々の予定を確認して車両予約を入れています。そのため運行開始と同時に記録が自動でデータ化されますので、ドライバーの乗務記録と付け合わせても相違はなく、助かっています。
竹田:予約をはじめ、車検や保険の管理は本部で対応しますが、実際に使用するのは現場のメンバーです。ですから、当然予約通りにいかない場合もあります。乗車表明をつかって、最終的にその日誰がどの車両を運転したのか、スマホ一つで正しい情報を管理できれば、共有もしやすく、非常に便利ですよね。
ありがとうございます。ぜひご意見、ご要望をどしどしお待ちしております。
運転診断機能は、ドライバーのキャリアアップにも活用できる
運転のスコア機能については、どのように運用されていますか。
竹田:ドライバーのキャリアアップに使用しています。現在は私の方で毎月、点数を出しており、急にスコアが下がった時などは、それとなく「最近、急操作が増えているようですが、大丈夫ですか」など、声をかけるようにしています。
キャリアアップとは?
竹田:社員のボーナスや賞与、昇給に関する評価のことです。基準となるシートがあって、そこに記載された点数で評価するという弊社独自の仕組みがあるのですが、今後はSmartDrive Fleetの運転スコアをそこへ組み込んで行こうと考えています。
運転のスコアを評価シートの一つの項目として活用すると。
竹田:今までは、事故ゼロを評価の目標値としていたので、どんなに小さかろうと、事故を起こしたら評価が0点とされていました。また、たとえ結果的に事故ゼロであっても、その背景にあるのが安全運転であるのと、たまたま事故がなかっただけと言うのとでは大きく異なるでしょう。このままでは正当な評価と言い難いので、見直さなければと考えていたのです。
日常の運転を点数化できるのは、非常に有効な機能ですよね。営業の場合、目標達成率というものがあるじゃないですか。今のように事故の有無だけを目標にしてしまうと、達成率が0か100になってしまう。ですから、それを75点、80点に変えて、90点を取れば達成率が100%以上とするのはどうだろうと、検討しているところです。
たしかに、営業は目標値を越えてこそ評価されるところがあります。
竹田:そうですよね。今後は人事評価に関する一つの基準としても活用できそうです。
導入後、ドライバーと現場のストレスが大幅に軽減!
導入からまだそれほど日は経っておりませんが、導入前後で変わったことはございますか?
竹田:感覚値ではありますが、先ほど話したドライバーと現場スタッフ間のやり取りに関して、両者のストレスが大きく軽減された気がします。
通常、葬儀担当者から確認の電話が入るは1〜2回がほとんどですが、神経質な人だと5回も6回も出発・到着時刻を問い合わせてきます。弊社では、火葬ののちに会場でお迎えをするのですが、到着時刻がわからないと準備の時間が読めないですし、無駄な待機時間が発生してしまうためです。今では、位置情報が把握できるので、近くまで来ていたら待機するなど、現場間での効率化を実現しています。
長沼:電話の回数も、今までの半分以下に減ったと感じます。
電話の回数も減り、アプリから位置情報が確認できることで、現場のスタッフも安心感が得られるのはないでしょうか。
竹田:そうですね。加えて、おそらく運転中の電話回数が減ることによって、運転の点数も向上しているのではとないかと考えています。
運転診断機能を活用し、安全運転イベントの上位入賞を目指したい
ナウエルさまは、2021年4月に開催したスマートドライブの安全運転イベントにもご参加くださいました。本イベントの感想を伺えますか。
長沼:私自身は安全運転を常に意識していますし、参加ができてよかったです。
竹田:その結果、長沼は、社内で一番の高得点を獲得していました。
ナウエルさまは、全体的に点数も高く、高スコアが目立っていました。安全運転イベントは、毎年春と秋に開催していますので、トップ3入賞を目指し、秋のイベントにもぜひ、ご参加いただけますと幸いです。
竹田:中間発表の際に一度、5位になりましたので、次は上位を狙いたいですね。
最後に、弊社のサービスに期待すること、ご要望などございましたらお教えください。
竹田:私たちの業界は、急いで出発することが多々ありますが、たとえば、乗車したら即座に誰が運転しているのかわかる、乗車してすぐに起動するなど、オートメーション化されていくともっと便利になるのではと思います。あとは車検や点検整備でも活用していければと。
弊社がSmartDrive Fleetを導入したのは今年(2021年)の春ですが、私たちの地域は雪が多く、冬は到着時間に大きな変動が出てしまうんです。ですから、冬の方がリアルタイムの情報がさらに活かされるのではと期待しております!
そのあたりについても、ぜひ実感値を教えていただければと思います。本日はありがとうございました。
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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
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