産業廃棄物管理票(マニフェスト)
産業廃棄物管理票(マニフェスト)とは、 廃棄物の処理が適正に実施されたかどうか確認するために作成する書類のこと。 「マニフェスト」という呼称は一般的に行政機関などでも普通に使われているが、廃棄物処理法においては「産業廃棄物管理票」としており、マニフェストという言葉は使われていない。
産業廃棄物の排出事業者は 、産業廃棄物の発生から最終処分が終了するまでの一連の行程における処理が適正に行われるために必要な措置を講ずるように努める義務が課せられている。マニフェストには、誰がどのような産業廃棄物をどのように取り扱うかということが記載されている。処理業者は、このマニフェストに対して委託された業務をいつ完了したかという情報を記載して返送する。様式については、 廃棄物処理法施行規則第8条にて定められている。
マニフェストには、複写式の紙伝票を利用する「紙マニフェスト」と電子情報技術を利用する「電子マニフェスト」がある。どちらを利用するかは、マニフェストを交付する排出事業者が選択できる。
保存期間については、 排出事業者および処理業者に5年間の保存を義務付けている。この処理の記録が残ることにより、不法投棄などがあった場合には、処理ルートを解明する重要な手がかりとなる。