3PL
●3PLとは
3PL(サードパーティー・ロジスティクス)とは、 荷主企業に代わって、最も効率的な物流計画の立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、マネジメントすることをいう。
一企業が物流に必要なすべてのリソース(トラック等の交通手段、荷物を保管するための倉庫、人的資源、ソフトウェア等々)をすべて揃えるとなると相当な時間・コストがかかってしまうため、こうした物流業務を丸ごとアウトソースできる3PLが次第に注目されるようになり多くの企業で利用されるようになっている。
●3PLの種類-「アセット型」と「ノンアセット型」
3PL事業者は、自社で倉庫や運送車両などの物流資産(アセット)をもってサービスを提供する「アセット型」事業者と、自社ではこれらの資産をもたず、外部の倉庫業者や輸送業者を活用してサービスを提供する「ノンアセット型」事業者の2つに分類される。
アセット型は人も施設もすべて自前であるため、ドライバーの安全教育や物流拠点の業務改善などを行うことによって直接サービスの向上を図り、荷主企業との信頼関係を築けるのがメリットである。
一方、ノンアセット型はサービスがすべて外注であるため、「輸送はA社に依頼して倉庫はB社に提供してもらう」という様に、荷主企業の要望に応じた多様なサービスの提供が可能となる。また、自社でトラックや倉庫などを抱えていないので輸送の量の増減に対しても柔軟に対応できるといったメリットもある。
●3PLを導入するメリット
経営資源が不足する中小企業にとって、3PL事業者を活用することは、経営効率化策として有効である。
~主なメリット~
・物流部門の機能の一部または全部をアウトソーシングし、本業に経営資源を集中できる
・物流に関する設備投資を削減できる
・本業へ注力することで、商品開発や品質改善に集中し、品質向上に努められる
・物流部門の機能をアウトソーシングすることで、物流にかかるコストが明確になり予算計画が立てやすくなる